結婚した夫婦が考えることの1つに「子供はどうするか」ということがありますよね。出来るだけ早く子供を授かりたいという人は、結婚したら「妊活」を始めることが多いです。ですが、妊活は女性にばかり負担がかかること多く、妊活によって夫婦の関係に亀裂が入ることもあります。
「妊活」とは妊娠するためにする活動のことで、妊娠しやすい身体作りをしたりすることです。独身女性でも子供が欲しいと思ったときから将来のことを考えて、妊活している人は結構います。女性には妊娠出産の年齢的なタイムリミットがあるので、妊娠しやすい体作りは早めにしておきたいものです。
このように、女性は妊娠のことを考えて積極的に考えることができるのですが、それに比べて男性は妊娠に対する考えがちょっと甘めです。「実際に妊娠して出産するのは女の人だし…」とどこか他人事の男性もいます。しかし、当然のことですが妊娠は1人ですることはできません。男性だって妊娠に深く関係しているのですから、もっと妊活について本気で考えてみるべきなのです。
ここでは、妊活は夫婦でやるものということをお伝えしていきたいと思います。
男性に「妊活」を理解をしてもらうためには
妊娠、出産は女性にしかできないものです。そのため、男性は父親であるという当事者意識が薄くなってしまうことがあります。
確かに妊娠して我が子をお腹で育むのも、命をかけて出産するのも女性です。しかし、妊活は夫婦二人が協力し合わないとできないものなのです。妊活ではお互いが主役であるということをよく理解して行動してもらうことがとても重要なのです。
ここでは、男性に妊活が必要だと理解してもらうのはどうしたらいいのかについてお伝えします。
妊娠するのは奇跡であるということを理解してもらう
近年では妊娠してから結婚をする「授かり婚」をする人がとても多くなりましたよね。一般的には結婚をしてから子供を授かるという考えの人が多いのですが、妊娠をきっかけとして結婚に踏み切るのも幸せの形の1つです。
ですが、授かり婚が増えている現状を見ると「案外、子供ってあっさり出来るものだな」と思ってしまう男性がとても多いです。また、女性でも「避妊をやめたらすぐに妊娠する」と思っている人がたくさんいます。
しかし現実ではそんなことはなく、妊娠するというのはとても奇跡的なことなのです。女性が一ヶ月のうち妊娠できる日は排卵日ただ1日だけなのです。しかも排卵日に受精できたとしても、無事に妊娠に至れるという保証もありせん。
「何も必死に妊活なんてしなくても、普通に夫婦生活があれば授かる」と軽く考えているとなかなか子供は授かることはできません。妊娠できることはとても奇跡的なことであることを理解してもらいましょう。
女性にはタイムリミットがあるということを理解してもらう
女性には妊娠や出産に適した年齢というものがあり、理想は20代での妊娠出産と言われています。ですが、近年は晩婚化が進み、30代での妊娠出産がとても増えました。
もちろん、30代でも若いので妊娠出産は問題なく出来る人はたくさんいるのですが、妊娠出産の観点から見ると30代半ばからは「高齢出産」と言われるようになります。高齢出産の年齢に差し掛かると妊娠する可能性がグッと下がり、出産時のリスクが高くなり始めます。
「自然に身を任せていたら、そのうち授かるよ」とのん気に構えていたら、いつの間にかタイムリミット…なんてこともよくあります。妊活をして出来るだけ早く子供が授かれるうように、タイムリミットについてよく理解してもらいましょう。
「妊活」って具体的にどういうことをするの?
男性に妊活の協力をしてもらうためには、妊活とはどんなことをしているのかを知ってもらう必要があります。男性は具体的にどんなことをしているのかよくわかっていない人がとても多いのです。
気持ちよく協力してもらうためにも、しっかりと妊活の内容を伝えておきましょうね。
基礎体温を測り、記録する
基礎体温とは、身体が一番安静にしているときの体温です。原則としては朝起きた時にすぐに測るものです。この体温を測り続けることで妊娠に不可欠な「排卵日」を予測しやすくなるのです。
しかし、最低でも三ヶ月分は測って記録を続けないと正しいデータはとれません。続ければ続けるほどデータの精密さは上がってくるので出来るだけ長い期間基礎体温は測り続けましょう。
朝の忙しい時間に基礎体温を測るのはとても手間ですが、基礎体温は妊活の基本です。
日常生活を見直す
妊娠するにも出産するにも、まずは健康な身体であることがとても大切です。そのため、妊活にはこれまでの日常生活の見直しは欠かせまん。
食事の内容の改善はもちろん、運動不足の解消をする必要があります。食生活の改善で卵子の質を上げたり、運動することによって全身の血行を良くしたりなど、妊娠しやすい身体に近づくことができます。
これは男性にも言えることなので夫婦で食生活を改善したり、夫婦で散歩がてらウォーキングをしたりして夫婦で協力して妊活しましょう。
妊活してもなかなか授からないときは、夫婦で不妊外来の受診を
妊娠するために妊活をし、いつでも赤ちゃんを迎えられる準備をしていてもなかなか授かれないことはよくあります。タイミングの問題もありますが、自分たちだけではどうしても解決できない問題がある可能性もあります。
そうなると医療と専門家の力を借りることが最善のステップです。専門医のアドバイスを受けてすぐに妊娠に至れることもあるし、妊娠できない原因が夫婦のどちらかにあるのなら最先端の不妊治療によって改善することだってあります。夫婦で不妊外来を受診して、2人でアドバイスをよく聞き、検査などを受けることによって妊娠する可能性は格段に上がるのです。
しかし、男性は不妊治療の当事者は女性だけだと思っている人がとても多いです。「仕事で忙しいから、君だけ受診してきて」と日ごろの忙しさを理由にしたり、「自分に原因があるとは思えない。こういうのって女性が原因であることがほとんどでしょ?」と根拠のない自信や責任転嫁をすることがあります。
妊娠は一人ではできないように、不妊治療も一人ではできません。夫婦二人で同じベクトルでやるべきことです。もし、どちらかに不妊の原因があったとしてもそれを夫婦で支えあっていくのも妊活のひとつなのです。
妊活は、夫婦で支えあうことがとても大切です!
いかがだったでしょうか?妊活とは女性がメインで動くことが多いですが、夫婦二人でするものだということがお分かりいただけたでしょうか。
妊娠も出産も女性がするものなので、男性はどうしても意識が薄くなってしまうものです。しかし、妊活は夫婦のどちらかが欠けても成り立たないものなのです。
基礎体温を測ることや女性原因の不妊治療をしたりすることなどは、男性の出番はないかもしれません。しかし、基礎体温を測っているときに夫が朝食を用意したり、不妊治療でツラそうな妻を支えたりなどのサポートすることはできます。
また、女性もサポートしてくれる夫への感謝を忘れてはいけません。お互いを思いやって二人三脚で妊活をすることによって、可愛い赤ちゃんがあなた達夫婦のもとにやってきてくれますよ。
合わせて読みたい記事
- None Found