鼻から口元に伸びる深いシワ…それが「ほうれい線」です。「年だから仕方ない」と、ケアをしないで放っておくと老けて見られる原因になってしまいます。ほうれい線ができる原因を知り、ほうれい線の改善に有効とされるマッサージについて見ていきましょう。
「まだ若いし」という理由で、ほうれい線ケアをしていないアナタ…いつの間にか目立つほうれい線ができてしまう可能性“大”です。
ほうれい線があると実年齢以上に見えてしまう傾向にあります。見た目年齢を加速させないためには、早いうちから対策しておくことが大事です。
ケアするうえで重要なほうれい線の原因とともに、ほうれい線の予防や改善に有効とされているマッサージをご紹介します。マッサージにプラスして行いたいエクササイズも一緒にご紹介するので、できることから始めていきましょう。
なぜほうれい線ができてしまうの?主な原因は3つ!
ほうれい線は、「肌のハリの低下」「脂肪の蓄積」「顔の筋肉(表情筋)の衰え」の3つの状態が積み重なって起こるとされています。
肌は、身体に取り入れられた栄養や酸素を運搬する動脈から肌に必要な栄養を吸収しています。
新陳代謝などで不要になった老廃物は、静脈やリンパ管を経由して排出します。しかし、身体の冷えやストレス、生活の乱れなどにより血液の循環が悪くなると肌のハリの低下や脂肪の蓄積を起こし、ほうれい線ができるきっかけとなってしまいます。
また、筋肉は使われなくなると衰えていきます。顔にある表情筋も同じで、普段使われることが少ない筋肉の筋力が低下し、皮膚を支えられなくなってほうれい線につながってしまうのです。
ほうれい線対策には「かっさマッサージ」がおすすめ
美容アイテムの「かっさ」。見聞きした人もいると思いますが、なぜほうれい線対策におすすめなのでしょうか?
かっさは2500年以上続く中国の民間療法のひとつ
かっさは、中国の民間療法のひとつです。およそ2500年前に行われていた「刮痧(かっさ)療法」がルーツとされており、専用のプレートで滞った血液や老廃物を流し、凝り固まった筋肉をやわらげるのに有効とされています。
かっさ初心者はプラスチックの眉型がおすすめ
かっさを行うときに使用する専用のプレートは、比較的手に入れやすいプラスチックタイプから、天然石や水牛角などの天然素材を使用した高級なものまで、ピンキリです。形状も、櫛型や羽型、眉型などさまざまで、はじめてだとどのタイプがよいのか迷ってしまいがちです。
そんなかっさ初心者には、眉型がおすすめ。幅が広いところと狭いところがあるので、顔での使用をメインにするのであれば眉型が使いやすいでしょう。全身でも使用したいのであればオールマイティーに使用できる羽型でも効果的にほうれい線の改善ができます。材質もいろいろありますが、とりあえずやってみるのであれば、手頃なプラスチックタイプで十分マッサージできます。
かっさを使ったマッサージの方法
かっさを使ったほうれい線ケアは、下準備をしてから行います。
1.リンパ節の出口の状態を改善する
顔のリンパは最終的に鎖骨方向へ流れていきます。したがって、出口に近い順番からマッサージをしてリンパが滞らないよう準備をしましょう。
マッサージは、鎖骨下からわきの下、耳の周り、首の順に行っていきます。中心から外へ流すのがポイントです。
2.顔の下半分をマッサージ
あごの下から耳へ向かってかっさの先端をまっすぐ滑らせます。何度か繰り返したら、今度はクルクルと回しながらマッサージしましょう。1の手順と同じように、中心から外側に向かって流していくのがポイントです。あごが終わったら、口元も同じように耳へ向かってリンパを流していきましょう。
ほうれい線ができている場合、ほうれい線から耳側へ1cmくらい離したところにかっさの先端をあて、ほほを通って目尻までリンパを流します。ここまでできたら、耳の下から鎖骨へリンパを流しましょう。
3.顔の上半分をマッサージ
小鼻にかっさの先端をあて、クルクルと回しながらほほを経由してこめかみまでリンパを流したら、今度は眉頭から眉尻に向かってリンパを流していきます。目の周囲の皮膚はほかの部位よりも薄いです。目の近くを通るときは力を入れすぎないようにしましょう。
最後はおでこです。眉の上から髪の生え際に向かって、クルクルとかっさを回しながら滑らせます。皮膚のたるみからくるほうれい線の場合、生え際から1cm上のところまでマッサージすると、顔のたるみの解消につながり、ほうれい線も目立ちにくくなります。
かっさマッサージを行うときの注意点
かっさマッサージはやりすぎると筋線維を傷つけてしまいます。また、無理に血液を流そうとすることで血管を傷つけ、あざができてしまう可能性も。
かっさの滑りをよくするためにもマッサージクリームやオイルを塗り、適度な力加減でマッサージを行いましょう。
口周りの筋肉のエクササイズもやればより効果的
かっさを使って血行をよくし、老廃物をリンパ節などから排出するだけでもほうれい線の改善が期待できますが、それにあわせて口周りの筋肉を鍛えればほうれい線ができにくくなるといわれています。
舌回しエクササイズ
口を閉じた状態で行う舌回しエクササイズ。口を閉じ、歯の表面を舌でなめていくだけです。1回あたり時計回り20周、反時計回り20周が目安。ちょっとした時間でできるので、できるタイミングで1日3回程度行いましょう。
口角アップエクササイズ
ウインクをするキュートなエクササイズ。片目をウインクするように閉じ、閉じた目と同じ方のほほと口を意識して引き上げ、5秒間キープするだけです。口角アップエクササイズは1日3回くらいが目安。
口角だけでなくほほを上げることも意識して行えば全体的に肌が引きあがり、ほうれい線の改善だけでなく小顔効果も期待できます。
ほうれい線対策で見た目年齢-10歳を目指そう
ほうれい線があるだけで、10歳くらい老けて見られる場合があります。加齢によって肌のハリや筋力が低下し、皮膚が垂れ気味になるのは仕方ないことかもしれません。しかし、ほうれい線対策をなにもしていなければほうれい線ができてしまうリスクが高いです。
加齢などによる老化を完全に予防することは難しいですが、ほうれい線対策を早いうちから始めることでほうれい線をできにくくすることができます。かっさを正しく使用して肌の状態を改善しつつ、ほうれい線をよりできにくくするためのエクササイズも取り入れて効率よくほうれい線対策を行いましょう。
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