日差しの強い時期に日焼けをしてしまうと、真っ赤にほてったりかゆみが出たりすることがあります。これは肌がダメージを受けているサインです。すぐに適切なケアをしないと、症状が長引き回復が遅れる原因になります。
日焼け後の不快なかゆみを治すには、どのようなケアをしていけば良いのでしょうか。今回は日焼け後のかゆみの原因と、かゆみを軽減するケア法をまとめてご紹介していきます。
日焼け後に起こるかゆみを放置してはダメ
日焼け後のかゆみは、痛むほどではないので放置されがちです。しかし放っておくと肌に痕が残ることもあります。最悪の場合、皮膚がんにつながることもあるのです。
かゆみ程度と侮らず、すぐに適切なケアを行ってください。
日焼けは一種の「ヤケド」
日焼けは軽視されることもありますが、ヤケドの一種です。ひどい場合は水ぶくれができることもあります。日焼けをしたら、きちんとケアをするようにしましょう。
日焼け後に起こるかゆみの原因は?
日焼け後の肌は強い日差しを浴び続けたことで肌の表面が乾き、かゆみが起こりやすい状態です。また日焼け直後の肌は、ほてって熱を持っていることが多いです。熱により肌の水分量が減るため、より一層かゆみを感じることがあります。
ごくまれに日焼け後に、かゆみを伴う湿疹や蕁麻疹が出ることがあります。これは紫外線アレルギーが原因の場合があるため、この症状が出たら皮膚科を受診するようにしてください。
日焼け後のかゆみにはとにかく「冷やす」こと
日焼け後にかゆみが出た場合、まず冷やしてほてりをとることが重要です。できるだけ早急に、冷水で濡らしたタオルを当てて冷やしましょう。日焼けした部位が広範囲の場合は、冷水シャワーや水風呂に浸かって冷やす方法もあります。
日焼けしている部位は非常にデリケートな状態なので、触ったりこすったり刺激を与えないようにしてください。また日焼け後は乾燥がすすむので、保湿をしっかりと行うようにします。刺激の少ない化粧水をたっぷり使って、潤いを与えてください。
冷やすときに注意したいこと
日焼け後のかゆみやほてりを冷やそうと、湿布を使うのは厳禁です。患部は炎症を起こしている状態なので、刺激を与えないようにしましょう。
ほかにもできる、かゆみ軽減の対処法
冷やす以外に、どのようなかゆみを軽減するケア法があるのでしょうか。
水分補給
日焼け後は肌だけではなく、体の水分も失われがちです。日焼け後は水分補給を小まめに行うようにしましょう。
緑茶やコーヒーは、含まれているカフェインに利尿作用があるので控えてください。ミネラルウォーターかノンカフェインの麦茶やルイボスティーがおすすめです。
食事から栄養を補給
日焼けでダメージを受けた肌の回復にはバランスのとれた食事を心がけ、たくさんの栄養を補給することが大切です。
また肌の修復には、肌のターンオーバーを促すビタミンAやビタミンEを意識して摂るようにしましょう。
市販薬で対処する
日焼け後2~3日たって、ほてりや痛みが治まりかゆみだけが残った場合、市販薬で対処する方法もあります。
オロナインは効能にかるいヤケドと記載されているので、日焼けによるかゆみ改善が期待できます。またムヒなどのかゆみ止めを使う方法も有効と言われていますが、使用後に患部がヒリヒリした場合は使用を中止してください。
かゆみがある時の注意点
かゆみがある場合の注意点を見ていきましょう。
かゆくてもかきむしらないこと
日焼け後のかゆみは、かきむしらないようにしてください。
皮のむけ始めにもかゆみが出ることがあります。このときに無理やりむいていくとダメージとなり、痕が残ることもあるのでご注意ください。
お風呂も2~3日は控えましょう
日焼け後の肌は非常にデリケートで、お風呂でさえも刺激となります。
日焼けのほてりや痛みが治まるまで、湯船に浸かるのは控えておきましょう。この間は弱めのシャワーでサッと済ませるようにしてください。
日焼けでかゆみを起こさないためには事前の予防が大切
日焼けでかゆみを起こさないために、事前に予防策をとっておくようにしましょう。紫外線は1年を通して、雨の日も曇りの日も降り注いでいます。紫外線対策に気を抜かないことが大切です。
外出時は帽子や日傘、長袖の羽織り物で、紫外線を直接浴びないようにします。日焼け止めを塗って肌を守るとさらに安心です。
日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めは時間が経つと汗や脂で落ちてしまい、効果が半減してしまいます。日焼け止めの紫外線カット効果を持続させるには、小まめに塗り直すことが重要です。
日焼け直後のケアでかゆみを改善
日焼けによるかゆみは、肌にダメージを受けた状態の現れです。日焼け後すぐに正しいケアを行えば、肌への負担を減らすことができます。ただのかゆみと軽視することなく、しっかりと対策を行いましょう。
かゆみがいつまでも治まらない場合は、皮膚科を受診するようにしてください。また痛みがひどい、水泡ができているなど重症の場合も、すぐに皮膚科を受診することをおすすめします。