卵の内側にある薄い膜のことを「卵殻膜」といいます。たった0.07ミリという薄さではあるのですが、そこに秘められた力は偉大。古くから傷の手当などにも活用されてきたという歴史を持ちます。
そんな卵殻膜、最近では科学の進歩により美容分野で注目・活用されるようになってきました。卵殻膜の効果など美容に活躍するそのパワーについて解説していきます。
卵殻膜が肌に与える影響について
現在、卵殻膜は美肌・エイジングケアに役立つ存在として注目を浴びている成分です。
なぜこの卵殻膜がそんなに注目されているかといと、それは年齢と共に減少するといわれる三型コラーゲンと深く関わりを持つからなんですね。
卵殻膜は三型コラーゲンに働きかけ、それにより様々な効果を美容・健康に与えてくれる夢のような成分なんですよ。
美容面
・新陳代謝が活発になりシミやシワが防げる
・肌に弾力がうまれ若々しい肌へと生まれ変われる
・肌そのものが潤うので乾燥によるカサツキを予防できる
・血行促進が期待できるので、健康的な顔色になれる
健康面
・疲労回復効果が期待できる
・年齢による体力の衰えを予防できる
・ストレスによる肌荒れ・体力低下をの防ぐ
・体調の維持が期待できる
・体の内側から健康を保つことができる
卵殻膜には他にも、美肌や美髪に欠かすことができないアミノ酸の一種「シスチン」が豊富に含まれています。肌のターンオーバーを活性化させる他、しみやそばかすの抑制効果もあるので美白効果を期待することもできるんです。
三型コラーゲンの保持率が高いほど若々しい肌を維持できるといわれています。私たち人間の肌は18種類のアミノ酸から構成されており、卵殻膜はこれらアミノ酸がバランス良く配合されているので積極的に摂り込めば自然と美しい肌に生まれ変われるのです。
美肌のため、三型コラーゲンの減少を抑えるためは、卵殻膜の力を借りることが一番効率いい方法ということがいえます。
卵殻膜の摂取方法について
このように、卵殻膜が「肌にとてもいい」ということが分かりました。でも、悩むのがその摂取方法です。実は、卵殻膜を効率よく体に摂り入れるのは、現時点ではそう容易なことではないんです。
元は卵の薄皮。食事として口から食べてしまえばいいと考えがちですが、毎日薄皮を食べるわけにはいきません。他の食材から摂ることも難しい状況のためなかなか卵殻膜の効率のいい摂取方法少なく、現時点ではしっかりと研究され作られたサプリメントや美容液などコスメを使用するしかありません。
卵殻膜の研究が進んでいるとはいっても、卵殻膜が配合されているコスメの数はまだそれほど多くありませんし、配合されているとはいってもバランスよく配合されていないこともあるのでコスメ選びには慎重に行わないとなりません。
卵殻膜と三型コラーゲンの関係性とは
三型コラーゲンは、赤ちゃんの肌に最も多く含まれているといわれています。そう…赤ちゃんのあのぷるぷるな潤い肌は三型コラーゲンの賜物といっても過言ではないというわけなんですね。
年齢を重ねるごとに減少する三型コラーゲンを作りだすには、新陳代謝を促して細胞を活発化させる必要があります。そんな偉業を成し遂げてくれるのが卵殻膜。
卵殻膜を積極的に摂り入れる、それが美肌への近道というわけです。卵殻膜は三型コラーゲンを作り出すための、いわば秘密兵器といっても過言ではないでしょう。まだまだ研究途中の卵殻膜ではありますが、すでにこれだけの効果が期待できることから、今後の研究が楽しみです。
30代からは卵殻膜入りコスメでお手入れを
肌の衰えを体感するのは、だいたい30歳を過ぎた辺りからの人が多い傾向にあります。まだまだ若いつもりではいても、30代って若いようで若くないんですよ、実は…。
30代からは今までのスキンケアに別れを告げて新しいスキンケアを摂り入れましょう。
減りゆくコラーゲンの減少は、自分1人の力で止めるのはなかなか難しいものです。自分の体のことなのにうまくいかないこの状況は何とももどかしい…でも、コスメであれば摂り入れることができます。
卵殻膜入りコスメこそ30代からのスキンケア法
数あるコスメの中からどれを選ぶかは自分次第なわけですが、間違ったものを選ぶとなかなか成果が得られません。
どれがいいか選ぶのが大変…自分に合ったものを探し出すのはなかなか大変ですが、卵殻膜が配合されているコスメはまだそれほど多くはなんですね。だから、種類がたくさんあるタイプのコスメを探すよりも、返って数少ない卵殻膜入りのコスメ選びは案外簡単かもしれませんよ。
サプリメントなどもいいですが、どちらかといえば美容液などでお肌に直接浸透させていく方が効率よく摂取することができるでしょう。
卵殻膜の力で三型コラーゲンの減少を食い止め、増やすことができれば、あの赤ちゃんのようなツルツルでスベスベでもっちりした肌を手に入れられるかもしれません。