ニキビの悩みは年齢を問わず、多くの人が抱えている悩みの1つです。そんなニキビを治すためには、保湿が重要だということをご存知でしょうか。
肌の乾燥がニキビを作り出す原因であることからも、ニキビを防ぐためには保湿がカギとなっています。ニキビと乾燥の関係や、保湿の大切さを一緒に学び、ニキビと悩む生活とサヨナラしましょう。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
ニキビができる原因と場所、改善策が違います。
思春期ニキビは、成長ホルモンや性ホルモン分泌量の増加によって皮脂が増え、毛穴がつまることが原因で、額や鼻、頬にニキビが現れます。
一方、大人ニキビはストレスによるホルモンバランスの崩れや生活習慣の乱れ、乾燥による肌ダメージが原因で、Uゾーンといわれる顎やフェイスライン、首筋に多く現れます。
思春期ニキビの改善策は、皮脂分泌が原因であることから皮脂量の調整が必須で、大人ニキビは生活習慣全般、ストレス改善規則、食生活、保湿が改善策となります。
大人ニキビと乾燥にはどんな関係があるの?
大人ニキビを悪化させる最大の要因は、肌のバリア機能の低下、毛穴の収縮、角栓詰まりを起こす男性ホルモンの分泌過剰が原因です。
大人ニキビができやすいUゾーンは男性ホルモンの影響を受けやすく、そのUゾーンが乾燥することで、よりニキビが出来やすくなります。
実際に大人ニキビのある人の血清を調べると、Uゾーンの乾燥が目立つ結果が出ました。そのため、大人ニキビと乾燥には関係性があると言えます。
なぜ肌は乾燥するのでしょうか
知らす知らずに浴びている紫外線や間違ったスキンケアは、皮膚のバリア機能を傷つけ、乾燥肌を作り出しています。皮脂を落とそうとゴシゴシこすりたい気持ちは分かりますが、自らく角質層を傷つけ乾燥しやすい状態を作っているのと同じです。
内的要因としては、食生活の乱れによって肌の水分量を保つセラミドが不足したり、ビタミン不足によって角質層が乾燥しやすくなります。
さらに、睡眠不足やストレスによって肌のターンオーバーが乱れ、細胞間脂質が十分に角質層に存在しなくなり、お肌の乾燥を招きます。
乾燥しやすい季節は冬?夏?
冬は乾燥しやすいですが、夏場も油断はできません。
エアコンによる空気の乾燥、急激な温度変化によるストレス、紫外線によるダメージで、肌バリア機能が低下すると、角質に水分を留めておくことが困難になり、乾燥肌になってしまい大人ニキビができやすくなります。
大人の乾燥ニキビには『保湿』がカギ
大人ニキビが出来やすいあごやフェイスラインなどのUゾーンは、汗をかきにくいことから乾燥しやすい部分です。
乾燥すると皮脂の分泌が過剰になり、角質層が固くなった部分の毛穴を塞ぐため、ニキビが出来やすい状態を作り出します。
このように乾燥は、大人ニキビを作り出す原因となることから、普段からの保湿がニキビを予防するために、とても重要なことだと分かります。
間違ったケア法は乾燥肌を悪化させる
洗顔を1日に何度も行い、皮脂を取ろう強く洗う人がいますが、必要な皮脂まで落としてしまうことから、肌の乾燥を招き、擦ることが刺激になってしまうので辞めてください。
洗顔ソープを使う場合は、できるだけラウリン酸などの刺激になる成分が含まれていないものを選び、低刺激のソープを使ってください。
洗顔が終わったら、肌が乾燥しないように保湿を行うことが大切です。ただし、何でもたっぷりつければいいと言うものではなく、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が入った、保湿力の高いものを付けると効果的です。
アルコール成分が入っていないほうが、お肌への刺激は少ないのでおすすめです。
正しい洗顔法と化粧水の付け方
熱いお湯で洗顔してしまうと、肌の必要な皮脂まで洗い流してしまうので、ぬるま湯で洗顔します。洗い終わってからゴシゴシ拭くと、摩擦で皮膚に刺激を与えてしまうので、優しく押さえるように拭きましょう。
洗顔が終わったら、化粧水を付けますが、ニキビがある場合は、コットンの繊維が刺激になる場合があるので、コットンの使用は避けましょう。パッティングもお肌に刺激を与えるので控えましょう。
日常生活で気をつけたいこと
乾燥を防ぐには肌のお手入れはもちろん、生活習慣の改善や食生活の見直しなどの、体の内側からのケアが大切です。
乾燥などの肌細胞のダメージは、睡眠中に修復されますが、睡眠不足が続くとストレスが溜まり、交感神経が活発になり、男性ホルモンが大量に分泌され、肌バリア機能が低下します。すると皮脂分泌量が増加し、ニキビが発生しやすくなるという悪循環が続きます。
理想的な睡眠時間は7時間前後ですが、時間よりも睡眠の質が大事です。質の良い睡眠を取ることで、肌細胞も修復されニキビに悩む肌とはサヨナラできます。
皮脂分泌を増量させる男性ホルモンが増えると大人ニキビが出来るため、ホルモンバランスを整えることも大切です。ストレスを受けると、自律神経のうち交感神経が優位になり男性ホルモンが増えてしまうので、ストレスを溜めないように発散法を身に付けましょう。
生活習慣の見直し
ニキビはケア方法を間違ってしまうと繰り返し出来てしまうため、皮膚科やクリニックで治療を行う事も出来ますが、まずは自宅で出来るケアをしてみましょう。
その中でもスキンケアはもちろんですが、生活習慣を改善するのがまずは治療する為の第一歩です。食生活を変えただけでニキビが治る場合もあるほど、普段の生活習慣とニキビには深い関係があります。
ニキビに悩む生活を終わらせるためにも、正しい洗顔方法の習得、ストレスを溜めない、バランスの良い食事、質の高い睡眠を心がけてください。