どんなにカバー力の高い下地やコンシーラーを使っても、シミが目立ってしまうと悩んでいる人はいませんか。もしかしたら、ファンデーションを変えるだけで解決してしまうかもしれません。
シミの色や範囲によって、ぴったりのファンデーションがあります。解説しながらご紹介しましょう。
シミとファンデのNGその1:シミが気になって厚塗りになってしまう
近年、「シミをカバーするならファンデーションではなくベースメイクが重要」という認識が広まっています。
シミを気にするあなたも、日焼け止めを塗った後、化粧下地を2種類重ねづけし、コンシーラー、ファンデ、またコンシーラーといった重ねづけを実践しているのではないでしょうか。
下地を重ねづけすることにも、コンシーラーを仕上げで使うことにも、もちろん効果はあります。でも、シミを気にしている人は、どうしても厚塗りしてしまう傾向があります。
ただでさえ重ねづけをしているのに、どれも厚めに塗ってしまったら、かえって逆効果になりかねません。
厚塗りは、化粧のもちを悪くする最大の原因です。
化粧直しをしようにも、ミルフィーユのように重ねづけした肌を少しの手間で再現することは至難の業です。どんなに完璧に仕上がっても、寿命が短かったら悲しいですよね。
シミとファンデのNGその2:美白に見せたいから、ファンデは明るめの色
シミに悩み始めると、白く輝く肌への憧れはいっそう強くなります。
せめて肌全体のトーンを明るく見せたいからと、ファンデーションは明るめの色を選んでいるという人はいませんか。
実は、明るいファンデはかえってシミを目立たせてしまいます。明るいファンデーションを使えば、確かに顔の印象は美白に近づきますが、明るければ明るいほどシミの色味とのギャップが浮き彫りになってしまいます。
朝に蛍光灯で照らされた鏡で見たときには気づかないかもしれません。自然光のもとで鏡を手にしてみてください。隠しきったと思ったシミが、浮き上がっているのがわかるでしょう。
思い切ってワントーン暗めのファンデを試してみて
シミを上手にカバーするために、暗めのトーンのファンデーションを試してみましょう。もしも今、自分の肌より明るめのトーンのファンデーションを使っているのだとしたら、色味をツートーンほど抑えたほうがいいかもしれません。ただ、いざ買うとなると躊躇してしまう可能性は高いでしょう。
わざわざ暗いトーンのファンデを買うなんて、気がのらないというのは当然のこと。そんなときには、化粧品カウンターで、実際に顔全体へ塗ってみることをおすすめします。色味に迷うようなら、店員に相談するのが吉です。
トーンの暗さにひるまず試してみれば、そのカバー力に驚くことは間違いありません。
仕上げにパウダーで仕上げれば好みの肌トーンに
「カバー力は確かにすごいけれど、このままじゃ色の黒い人みたい」と、満足するまでには至らないかもしれません。大丈夫、メイクはファンデを塗ったら終わりではありません。
パウダーで肌を好みのトーンに調節できます。ファンデを暗めにしたら、フェイスパウダーは逆に明るめの色を選びましょう。きっと好みの肌に仕上がります。
メイク時間に余裕があればファンデの重ねづけでばっちり
朝、念入りにメイクをする時間のある人なら、暗めのファンデを顔全体に薄づけした後、顔の中心だけに今まで使っていたファンデーションを重ねづけしてみてください。そう、暗めのファンデを下地のように使うのです。立体的で完成度の高いメイクを仕上げられるでしょう。
メイク崩れを起こさないために、どちらのファンデも薄づきになるよう十分注意しましょう。とくに仕上げのファンデは、目の周りを明るい印象にする程度にとどめます。
もうすでに一番暗いトーンを使っている人は、ブランドを変えて探してみて
プチプラや、10代の頃から愛用しているブランドのファンデーションを使っているなら、カラー展開が明るすぎるかもしれません。今使っているファンデがすでに最も暗いトーンだという人は、ブランドを変えてファンデーションを探してみましょう。
狙うべきは、ハイミセス向けの商品までカバーしている老舗です。きっと、求めている色味が見つかりますよ。
シミの色別おすすめファンデーション
ワントーン暗めのファンデを使うことがシミカバーの基本ですが、シミの色や範囲によって、選ぶべきファンデの種類は違います。自分のシミの特徴に合わせたものを選んでください。
薄めで広範囲のシミにはリキッドファンデ
カバー力高めにもかかわらずサラッとした使い心地のリキッドファンデは、伸びがよいので広範囲のシミをカバーするのにぴったりです。濃い目のリキッドファンデを顔全体に薄く塗り伸ばしたら、明るめのフェイスパウダーで立体的に仕上げましょう。
薄めで部分的なシミにはパウダリー、リキッドファンデ
ちょっとした薄いシミが気になるという人は、自分の肌より少しだけトーンの暗いリキッドファンデか、パウダリーファンデを使いましょう。
濃く広範囲のシミにはクリームファンデ
かなり濃いめのシミが広範囲にあるという人には、リキッドよりもマットな質感でカバー力の高いクリームタイプがおすすめです。
暗めのクリームファンデを薄く均一に塗った後、明るめのファンデを顔の中心だけになじませるか、パウダーをはたくと自然な仕上がりになります。
濃い部分的なシミにはクリームとパウダリーの2つ使い
かなり目立つ濃いめのシミが部分的にあるという人は、暗めのクリームファンデを使った後に気になるところへコンシーラーをつけ、やや明るめのパウダリーファンデをはたき込みましょう。どれも薄く重ねれば化粧崩れしにくくなります。
思い切って暗いファンデを使って!下地とコンシーラーの色にも注意
シミに悩んでいる人は、まずは騙されたと思って今よりワントーン暗めのファンデーションを使ってみて。はじめは気がのらないかもしれませんが、そのカバー力に、どうして今まで試さなかったのだろうと後悔してしまう人もいるほどでしょう。
シミの色や範囲によってファンデの種類を変えるのはもちろん、シミカバーのためには下地とコンシーラーも重要です。肌全体のくすみを払い、ファンデの代わりに明るいトーンへと底上げしてくれる下地やコンシーラーを選びましょう。