香水の香りは、つけている人をウキウキ、ワクワクさせ、周囲へはおしゃれな人や清潔な人と感じさせるものでもあります。しかし、香水の付け方しだいではおしゃれや清潔どころか、周囲へのスメハラとなってしまうので気をつけなければいけません。
香水をつけたいけれど、どんなタイプのものを、どのくらいの量、どこにつけたら良いのかわからない…つけすぎていないかな…と思っている人もいるでしょう。
ここでは香水をつけすぎていないかどうかのチェックの仕方と正しい香水の付け方を紹介します。
香水をつけすぎていないかどうかチェックしよう
香水はふんわりと香る程度ならおしゃれや清潔さを感じさせる快適なもの。しかし、度を超えた香水の香りは周囲への『香害』になります。
1.全身に5プッシュ以上かけている
多くの人が使っているのがスプレータイプ。しっかり香っているかどうか心配になって、しっかり香るようにと全身に5プッシュ以上かけている場合は完全につけすぎです。
2.頻繁に香水をつけ足している
時間の経過とともに、香りが飛んでしまっていると心配になって、トイレに行く度に香水をつけ足していませんか?もし、香水のつけ足しが習慣になっているようだったら香水のつけすぎです。
正しい香水の付け方を知っておこう
香水は付け方しだいで、つけている人の印象を良くも悪くもしてしまうもの。正しい香水の付け方を知って、香水の香りを身近なものにしましょう。
香水にある4種類のタイプの違いは濃度の違いです
一言で『香水』といっても実際には香水に含まれている香りの濃度の違いによって4種類のタイプに分けられます。香る濃度の違いは香りが持続する時間や価格にも関係してきます。
パルファン(香水)
一般的に香水と呼ばれるものが『パルファン』です。4種類の中で一番香りの濃度が濃く、香りが持続する時間も5時間から12時間くらいです。
各メーカーで販売されている香水の中で比較的価格設定が高いのも特徴です。
オードパルファン(パルファンドトワレ)
パルファンに近い濃度でありながら、水で希釈することで価格が抑えられているのが『オードパルファン』で、EDPとも表記されます。
パルファンと比べて香る濃度が若干薄いので、香りが持続する時間も短いです。また、パルファンよりも価格が低く設定されているのが特徴です。
オードトワレ(オーデトワレ)
濃度が低めなので普段使いやすいのが『オードトワレ』で、EDTとも表記されます。濃度が薄いので香りの持続時間も3時間から4時間くらいでほんのり香る程度。
また、香りも強すぎるものが少なく、価格も低めに設定されているので普段使いするには最適です。
オーデコロン
一番濃度が薄いのが『オーデコロン』で、EDCとも表記されます。濃度が最も薄いので、香りが継続する時間も1時間から2時間程度と最も短いです。
シャワーを浴びた後のような手軽な感覚で使えるのでとても扱いやすいです。また、価格設定も一番低いので香水デビューにも向いています。
香水にはつけるタイミングがある
香水はつけた瞬間から香りが『トップ、ミドル、ベース』といった3段階に徐々に変化していきます。それぞれ香りに違いがあるのでつけるタイミングで香る香りが異なってきます。
香水の香りには3段階の変化がある
香水をつけてから10分間くらい香るのが『トップノート』、それから3時間くらい香るのが『ミドルノート』、その後12時間程度香り続けるのが『ベースノート』です。
それぞれ香りが異なるのですが、一般に『ミドルノート』の香りがその香水のクライマックスです。
香水にはつけるベストタイミングがある
香水をつけるベストタイミングは香水の香らせたい香りを逆算して出します。
例えば、『ミドルノート』を香らせたいなら出かける30分前くらいに、『ベースノート』を香らせたいなら出かける2時間から3時間くらい前にその日の香水をつけるのがおすすめです。
香水をつけ足す時にはタイミングと避けたい所がある
香水は4種類毎それぞれ香りが継続する時間が異なるので、つけ足すタイミングもそれぞれ違ってきます。
また、香水をつけていた所にさらに香水をつけ足すと、香りがきつくなりすぎること、香りが前の香りと反応して変化してしまうこともあるので、香水をつけていない所につけ足すと良いです。
香水をつける場所によって効果の違いがある
香水は大きな血管がある所につけることで香水そのものの本来の香りが香ります。また、濃く香りがきつめかな?と感じる香りの香水は下半身に、しっかり香らせたいときは上半身につけるとより効果があります。
『首筋、耳の後ろ、うなじ、肘の内側』は香りそのものを楽しめる
首筋、耳の後ろ、うなじ、肘の内側は大きな血管があり、体温が比較的高い所です。ここに香水をつけることで香水本来の香りが香ってくるので香水の香りを十分に堪能できます。
『足首、内太もも、膝裏』は濃い目の香水を優しく香らせる
濃い目の香水の場合は、足首、内太もも、膝裏といった下半身につけることで、香水の濃さがとれた優しく心地よい香りに変化させることができます。これは香りが下から上に蒸発する性質を利用したものです。
『ウエスト、胸元、手首』は香水の香りをしっかり香らせる
しっかりと香水の香りを香らせたい時は、ウエスト、胸元、手首といった上半身につけると効果的です。また、ふんわりと上半身に香水をふりかけることで、香水の香りを密かに楽しむことができます。
髪の毛に香水をつけるのは避けたい
髪の毛をしっかりと香らせたい場合もあるでしょう。しかし、香水をヘアコロンがわりに髪の毛に直接つけるのは避けた方が良いです。
香水にはどれもアルコールが含まれています。このアルコールがじかに髪の毛につくことで髪の毛が傷んでしまいます。髪に香りをつけたいのであれば、髪専用のコロンをつけるようにしましょう。
香水の正しい付け方を知って香水の香りと上手に付き合おう
香水はマナーを守ってつけることで、香水の持つさまざまな力を味方につけることができます。香水にはさまざまな香りがあるので、ファッションや気分、TPOに合わせて香水を選ぶようにしましょう。
香りは人の記憶に定着しやすいものです。香りで失敗しないためにも香水をつける時は周囲への配慮も忘れずに。
香水は上手に付き合っていくことであなたの魅力をますますアップさせてくれるでしょう。大人の素敵な女性として香水を楽しみましょう。
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