海外旅行保険は必要?見落としがちなクレジットカードの保険も便利

格安航空券などの人気が高まる現在、海外旅行への敷居は低くなりました。その分だけ、海外旅行中にトラブルに巻き込まれる不安も。特に、病気や怪我に対する「治療費」は気になる所です。

ただ、正直なところ「海外で病気することあるの?」「わざわざ保険に加入する必要あるの?」と疑問があるのも確か。数日程度のことのために、1万円前後の海外旅行保険に加入するのは少しもったいない気もします。

そこで、みなさまにご提案したいのが「海外旅行保険付帯のクレジットカード」の利用について。今回は、海外好きの筆者が実体験を交えながら、海外旅行における保険の重要性とクレジットカードの有用性についてお話ししたいと思います。

海外旅行保険は必要?

グアムや台湾、シンガポールや韓国など、ちょっとした休暇などに比較的簡単に行ける海外旅行先は多いもの。だからこそ冒頭でお伝えした通り、数日のためにわざわざ海外旅行保険に加入するのはもったいない気もします。

例えば、「ジェイアイ障害火災保険株式会社」の海外旅行保険プラン例を以下にまとめました。

・旅行日数…6日間
・治療救援費用…無制限
・個人賠償…1億円
・携行品損害…20万円
など。

上記の条件の場合、保険料は「本人プラン」で9,600円、「家族プラン」で5,430円です。1万円や5千円もあれば、台湾やシンガポールならちょっとした贅沢ができます。確かに、もったいないと感じるのも仕方ないでしょう。

では、海外旅行保険はなぜ必要とされるのか?

理由としては、「万が一」が考えられるから。万が一、海外旅行中に病気や怪我に遭った場合、海外の治療費は日本に比べて非常に高いのです。例えば、以下のような事例があります。

・自動車事故で右手を骨折
・盲腸が発症し緊急手術

自動車事故で右手を骨折

アメリカ国内を友人とドライブ中、自動車事故に遭い「右手を骨折」した方の事例です。そのまま病院へ搬送され、骨折治療費と5日間の入院。治療費は、およそ300万円というものでした。

自分で運転せずとも、海外旅行中にバスやタクシーなどを利用する機会は多いもの。いつどこで自動車事故に遭うかは分かりません。筆者自身、ベトナムを旅行中、乗っていたタクシーが事故を起こし「ヒヤッ」とした経験があります。

盲腸が発症し緊急手術

ハワイを旅行中に腹痛を感じ病院へ、その場で盲腸が発見され緊急手術となった方の事例です。緊急手術費と3日間の入院費。治療費は、およそ250万円というものでした。

盲腸に限らず、海外旅行中にちょっとした病気を発症することは珍しくありません。筆者自身、ヨルダンを旅行中、細菌感染症となり1週間ほど入院。治療費が100万円以上し、保険で対応した経験もあります。

このように、海外旅行中は些細なことで病気や事故に遭うことも。治療費だけで、100万円を越えることは普通です。ごく稀に、1,000万円以上の治療費が発生した事例も耳にします。

海外旅行保険は、万が一のための「お守り代わり」です。せっかくの海外旅行中、終始「病気したらダメ」「怪我したらダメ」とドキドキしていたのでは楽しめません。必ず、海外旅行保険は用意することをおすすめします。

海外旅行保険付帯とは?

海外旅行保険の必要性についてはご理解いただけたと思います。しかし、「万が一」に備えるためとはいえ、1人だけで1万円ほど、4人家族で3万円前後も海外旅行保険に掛かるのはもったいない気もします。

海外旅行保険付帯のクレジットカードがおすすめ!

実は、クレジットカードの中には、海外旅行保険が付帯(付いて)しているものも。そんな「海外旅行保険付帯のクレジットカード」には、以下の2つの種類が存在しています。

・自動付帯
・利用付帯

自動付帯

クレジットカードさえあれば、海外旅行に出かけるだけで自動的に付帯されるもの。よくある利用条件や費用なども掛からないので、気軽に利用できる海外旅行保険です。

ちなみに、自動付帯の保証期間は、旅行1回ごとに30日〜90日が一般的。頻繁に海外と日本と行き来する場合には、その都度利用できるのでおすすめの海外旅行保険と言えます。

利用付帯

クレジットカード会社ごとに設定されている、利用条件を満たすことで利用できるもの。よくある条件としては、「旅行中の公共交通機関(航空機やバスなど)の支払いにクレジットカードを利用する」というものです。

ちなみに、複数枚のクレジットカードを使用し、保証期間を延長することが可能な場合も。例えば、最初の60日間はカードA、次の60日間はカードBなど。これは、先述した自動付帯の方ではできない裏技になります。

クレジットカードの海外旅行保険では不安では?

上記から海外旅行保険付帯のクレジットカードがどのようなものかはご理解いただけたと思います。ただ、実質無料!で利用できるからこそ、保証内容に不安が残るのも事実です。

実は、海外旅行保険付帯のクレジットカードには、傷害治療費用100万円のものから3,000万円!のものまで。一般的な病気や怪我の治療費としては十分な保証を受けることができると言えます。

年会費無料のカード3選

クレジットカードには、主に年会費が「有料」と「無料」が存在しています。そこで以下には、海外旅行保険付帯のクレジットカードの中から、年会費用が「永年無料」のもの3選をご紹介したいと思います。

・VIASO
・楽天カード
・EPOS CARD

VIASO

三菱東京UFJのクレジットカード「VIASO」。利用条件や保証内容を以下にまとめました。
・利用条件:利用付帯
・保証期間:90日間
・治療費用…100万円
・個人賠償…2,000万円
・携行品損害…20万円

特徴としては、治療費用は100万円と少ないものの、カード利用時のポイントが最大10%と高還元であること。海外旅行中の支払いで使用すれば、たくさんのポイントを得ることができるお得なカードです。

楽天カード

楽天の「楽天カード」。利用条件や保証内容を以下にまとめました。
・利用条件:利用付帯
・保証期間:90日間
・治療費用…200万円
・個人賠償…2,000万円
・携行品損害…20万円

特徴としては、楽天市場でおなじみの「楽天ポイント」が溜まるということ。また、楽天ならではの優待キャンペーンも。頻繁に楽天市場で買い物をするのであれば、ぜひ用意したいカードと言えます。

EPOS CARD

エポスの「EPOS CARD」。利用条件や保証内容を以下にまとめました。
・利用条件:自動付帯
・保証期間:90日間
・治療費用…270万円
・個人賠償…2,000万円
・携行品損害…20万円

特徴としては、年会費無料のクレジットカードの中でも、治療費用270万円と特に保証内容が厚いということ。また、利用条件が緩いとされる「自動付帯」なので、海外旅行用だけでも用意しておきたいカードになります。

クレジットカードは、海外旅行保険以外にも様々な特典が付いてくるもの。例えば、楽天カードの楽天ポイントなど。クレジットカードを選ぶ際には、それら特典にも注目してみるとさらにお得!な1枚を見つけることができます。

申し込み前の3つのチェック

先ほどは、海外旅行保険付帯のクレジットカードの中でも、年会費が永年無料!のものだけをご紹介しました。ただ、中にはすでにクレジットカードを所持しており、さらに増やしたくないという方もいるはず。そこで以下に、旅行前にチェックしたいクレジットカードのポイントをまとめました。

1.海外旅行保険が付帯されているか?
2.自動付帯か利用付帯か?
3.傷害治療費用と救援費用の内容はどうか?

1.海外旅行保険が付帯されているか?

そもそも、クレジットカード自体に海外旅行保険が付帯されてるのかを確認する必要があります。2017年現在、ほとんどのクレジットカードには海外旅行保険が付帯されていますが、中には例外も存在しています。

もし、お持ちのクレジットカードが海外旅行保険付帯でないのなら、海外旅行保険に加入する必要が。また、海外旅行保険付帯のクレジットカードを新たに加入するのも1つの手です。

2.自動付帯か利用付帯か?

お持ちのクレジットカードが海外旅行保険付帯だとしても、利用条件を確認してください。先述した通り、クレジットカードには「自動付帯」と「利用付帯」の2種類のものが提供されています。

仮に、自動付帯なのであれば、気にせず海外旅行を楽しむことができます。反対に、利用付帯なのであれば「適応条件」を確認し、条件が満たされるように対応するのを忘れないようにしましょう。

3.傷害治療費用と救援費用の内容はどうか?

お持ちのクレジットカードで、問題なく海外旅行保険が利用できるとしても、保証内容の確認は忘れずに行いましょう。特に、怪我や病気のための「傷害治療費」や日本から親や兄弟を呼び寄せるための「救援費用」などです。

クレジットカードの中には、傷害治療費が十分でも救援費用が不十分なものも。もし、お持ちのクレジットカードでは不十分なのであれば、別に海外旅行保険に加入した方が良い場合もあります。

上記の3つのチェックポイントは、安心して海外旅行を楽しむためには欠かせないものばかり。旅行前には忘れずにチェックし、お持ちのクレジットカードの不安を解消しておくことをおすすめします。

クレジットカード利用の注意点

ここまで、海外旅行保険付帯とクレジットカードのメリットを多く取り上げました。しかし、クレジッットカードはそれ自体が「お金」と同じもの。当然、海外での利用には十分注意する必要があります。

・支払い中は目を離さない
・こまめに口座をチェックする
・チップの支払いに注意!

支払い中は目を離さない

海外旅行中の支払いでクレジットカードを利用することはよくあるもの。ただ、クレジットカードには常に「スキミング(カード複製)」のリスクが。最近では、タバコ箱程度の大きさの機器を使い一瞬で情報を取得することが可能です。

対策としては、レジでの「支払い中は目を離さない」ということ。筆者自身、海外旅行中にスキミングに遭い、限度額まで使用された経験が。正直、いつどこでクレジットカードをスキミングされたかさえ分からない状況でした。

こまめに口座をチェックする

海外旅行中、スキミングと同様に注意したいのが、支払いを2重3重に行われるということ。これは、店員さんの故意はもちろん、機器の操作が苦手な方であれば過失で発生してしまうことがあります。

対応としては、「こまめに口座をチェックする」ということ。筆者自身、フィリピンのATMで2回、フランスのレストランで1回。支払いが2重になり、ネット(口座)で利用状況を確認して発覚したことがありました。

チップの支払いに注意!

日本では馴染みのない文化ですが、国によっては「チップ(サービス料)」の習慣があります。特に、アメリカやヨーロッパなどのレストランでは、注文票にチップ欄が。中には、チップ欄の額が勝手に書き換えられることもあります。

対応としては、「チップだけ現金に、チップ欄に横線を引いておく」「注文票とレシートの額をきちんと確認する」など。ちなみに、海外旅行中の筆者は、常にチップ用の細かな紙幣を用意し、現金払いを心がけていました。

ここではクレジットカードだけを対象としたものですが、海外旅行中には日本では考えられないようなトラブルが普通に発生します。ポイントは、「事例を知っておくということ」。知ってさえいれば対処できるので、旅行前にはできるだけ情報収集をしておきましょう。

どこまで「お守り」が必要?

今回は、海外旅行保険は必要なのか?ということで、海外旅行保険付帯のクレジットカードをおすすめさせていただきました。いかがでしたか?意外とクレジットカードだけでも、海外旅行を乗り切れそうな気がしてきたと思います。

ただ、クレジットカードで対応できるのは、治療費が100万~300万円ほどのちょっとした怪我や病気まで。本当に重大な怪我や病気、治療費だけで数千万円以上するものには対応しきれない場合があります。

海外旅行保険はあくまで「お守り」です。ポイントは、その保険内容で安心できるか?ということ。どこまでの「お守り」が必要なのかを考えた上で、クレジットカードを上手に活用し安全・安全に海外旅行を楽しんでください。

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