日差しの強い季節になってきました。春先からの肌荒れがまだ落ち着いていないのに、紫外線や汗でますます肌がひどくなりそうと暗い気持ちの方はおられませんか?
本格的な夏が来る前に肌荒れを解消して、自信を持って出かけられるようにしておきましょう。
今回は保湿力バツグンのセラミド配合美容液について、その効果的な使い方をお伝えします。
保湿には欠かせないセラミドってなに?
お肌の外側の角質層には細胞間脂質というものがあり、細胞と細胞をつないでいます。セラミドはこの細胞間脂質の主な成分です。
高い保湿力を持ち、角質層に水分を閉じ込めてくれるので、お肌の潤いを保つために必要不可欠な成分です。またお肌を外の刺激から守るバリア機能の働きも果たしています。
セラミドの美肌効果
セラミドは抜群の保湿力を持っていますので、乾燥肌の改善に効果的です。肌の保湿力が高まることでシミやしわ、肌荒れの防止にも役立ちます。そしてアトピー性皮膚炎の症状の改善も期待できます。
また肌を保護するバリア機能があるので、外からの刺激から肌を守り、肌荒れや敏感肌の改善にも役に立ちます。
さらにメラニン色素の抑制などの美白作用もあります。
こんな人にはセラミドがオススメ!
セラミドはもともと人の肌にあり低刺激性なので、ひどい乾燥肌の人や敏感肌でいろいろな化粧水は試せないけど、保湿をしっかりやりたい人、肌状態が不安定で、季節や体調によってすぐ荒れる人などに特におすすめです。
セラミド配合美容液の選び方
化粧品に配合されているセラミドには、天然セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミド、合成セラミド の4種類があります。
この中で、ヒト型セラミドは人の持つセラミドと同じ構造のため、浸透しやすく高い保湿効果が得られます。それでヒト型セラミド配合の美容液を選びましょう。
低刺激性なので敏感肌やアトピー肌にも安心して使えます。
また、成分表示を見て、 セラミドの配合量が多い美容液を選びましょう。
セラミド配合美容液の正しいつけ方
セラミドはある程度の量をつけないと効果がありません。値段が高いからとけちって少なくつけても意味がありません。必ず説明書に書いてある量をつけてください。また気になる部分だけではなく、顔全体につけてください。
適量を手に取ったら顔全体になじませ、両手で30秒ほど顔を包み込むようにしてあたためます。その後、目元や口元を手のひらで3秒ほど押さえます。こするとシミになるおそれがあるので、優しくなじませましょう。
小鼻やTゾーンなど、テカりがちな部分は控えめにしましょう。特にオイリー肌や混合肌の人は、テカりがちな部分に油分の多い美容液を与えすぎないように注意してください。
20代の方が美容液を選ぶポイント
20代は回復力が早いので油断しがちですが、20代後半には「お肌の曲がり角」と言われる時期がやってきますので、今の自分の肌をしっかり観察し、必要だと思う成分を取り入れてください。
特に肌悩みがない方はスキンケアの基本である保湿を重視したものにしましょう。そのとき水分と油分が適度に補えるもの、なおかつ肌にのばしたときに、べたつかないものがおすすめです。
美容液の魅力を引き出すお手入れポイント
せっかくの美容液の魅力を引き出すためには、まず化粧水をしっかり肌の内側に浸透させた後につけましょう。高価だからとけちってつけては意味がありません。説明書に書いてある適量を使ってください。
気になる箇所には優しく重ねづけをします。ほとんどの美容液は化粧水の後につけますが、商品によっては順番が異なることがあります。必ず使用量と使用方法を守りましょう。
また毎日継続して使用することがポイントです。
保湿力バツグンの有効成分も含まれているかチェック
テレビCMや口コミだけでその気になるのではなく、どんな有効成分が入っているのかをきちんと調べましょう。
セラミドは保湿に大変効果的ですが、上述したようにセラミドにもいろいろな種類がありますので、どのセラミドが入っているかもチェックする必要があります。
有効成分は前の方に記載されていないと意味なし
成分表示欄には配分量の多い順に成分名が記されています。自分のお目当ての有効成分が入っていたとしても、後ろの方に書かれていては少量しか入っていないことになります。
有効成分が前の方に書かれているかも、忘れずにチェックしましょう。
よりセラミドの効果を引き出すコツ
セラミドの効果を十分に引き出すためには、以下のようなことに気をつけましょう。
①正しいスキンケア
洗顔は優しくが基本です。汚れを落としたいと、熱湯で洗ったり、ゴシゴシこすったりは決してしないようにしましょう。
洗顔後は化粧水をたっぷりと肌に浸透させます。気になるところには重ねづけをして、ハンドプレスで肌が手のひらにくっつくようになるのを待ちましょう。
②効果的な食事
セラミドは人の皮膚の他に米ぬか、小麦胚芽、大豆、こんにゃく芋などに多く含まれています。特にこんにゃく芋には米や小麦の7~16倍ものセラミドが含まれていますので、そういうものを積極的に摂りましょう。
タマネギやサトイモ、カリフラワー、ハクサイなどは血行をよくし、セラミドの生成を促します。またニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリー、トマトなど抗酸化作用のある食べ物もセラミドの生成を助けます。
反対にリノール酸を過剰に摂取するとセラミドを減らして乾燥を進めてしまいます。リノール酸はひまわり油、コーン油、大豆油、紅花油などに多く含まれるので、それらを使った揚げ物やマーガリン、インスタント食品などの食べ過ぎに注意しましょう。
③理想的な睡眠
眠っている間に肌のターンオーバーは活発になり、セラミドの生産や修復を促します。就寝後3~4時間に成長ホルモンが最も多く分泌されるので、その時に熟睡できるようにしましょう。
④就寝前に血糖値や体温を下げておく
ターンオーバーにもエネルギーが必要です。食事や入浴を就寝直前にすると、それにエネルギーが奪われてターンオーバーが不十分になり、セラミドの生産も遅れてしまいます。
寝る前の食事や入浴は控え、血糖値や体温を下げて、しっかりと熟睡できるようにしましょう。
セラミドでしっとりお肌と楽しい夏を手に入れましょう!
ご自分に合ったセラミド配合美容液を一本持っておくことで、しっとりお肌を手に入れ、この夏を思いっきりエンジョイできるのではないでしょうか。
但し、美容液は使い続けることが大事ですので、無理のない値段のものを選びましょう。プチプラな美容液でもお肌の乾燥の改善に効果を発揮しますよ。
乾燥が治まってきて、次は美白ケアという時も保湿成分の含まれている美容液を選びましょう。とにかく保湿は美肌の必須条件です。
どうぞすてきな夏をお迎えください。