お金も時間も、そして手間もかけて一生懸命にスキンケアをしているのに、なぜかお肌がカサカサ・・・。そんな方はおられませんか?もし、そうなら、自分がいいと信じてがんばっている方法が、もしかしたら間違っているのかも知れませんね。
今回はそんな方のために、保湿に有効な成分とスキンケアの正しい方法についてお伝えします。
セラミドの美肌効果
表皮の一番外側の角質層には細胞間脂質という組織があり、ここはレンがのように幾重にも重なっていて、水分を蓄えています。セラミドはこの細胞間脂質の約50%を占める成分です。
ですからセラミドは非常に高い保湿効果を持ち、お肌のバリア機能を回復させる効果があります。
セラミド配合美容液の選び方
セラミドには大きく分けて、ヒト型セラミド、擬似セラミド、植物性セラミド、ミルクセラミドという4つの種類があります。その中で最も保湿力が高く、刺激が少ないのはヒト型セラミドですので、ヒト型セラミドが配合されたものを選びましょう。
またセラミドの配合量が多いものを選びましょう。セラミドは比較的高価な成分なので、あまり安いものには微量しか入っていない可能性があります。それから成分表示欄の上位にセラミドと書かれているものを選びましょう。
セラミド配合美容液の正しいつけ方
セラミド配合美容液をつける時には、適量を手に取り、顔全体にまんべんなくつけましょう。そして顔全体になじませ、両手で30秒ほど顔を包み込むようにしてあたためます。最後に目元や口元を手のひらで3秒ほど軽くおさえて浸透させましょう。
こんな人にはセラミドがオススメ!
乾燥がひどい方や肌がごわつき化粧ノリが悪い方または超敏感肌だけど保湿をしっかりしたいと思われている方にはセラミド配合美容液が大変おすすめです。さらに将来に向けて肌ケアをしたいと思われている方や肌の状態が不安定で、季節や体調によってすぐ荒れるという方もぜひ試してみてください。
よりセラミドの効果を引き出すコツ
セラミドの効果がより発揮されるためには、日常的に以下のようなことがポイントになります。
①正しいスキンケア
クレンジングは、たっぷりの量を使い、時間をかけすぎずに洗い落としましょう。洗顔は、朝は水やぬるま湯で軽くすすぐ程度にし、夜はたっぷりの泡を使ってこすらないように優しく洗いましょう。
化粧水は、掌に出したら、人肌に温めてから優しくつけます。そして化粧水も美容液もハンドプレスをしてしっかり浸透させましょう・。
②効果的な食事
セラミドを増やす食べ物には、こんにゃく、米、小麦、乳製品、大豆、とうもろこしなどがあります。反対にセラミドを減らしてしまうNG食べ物は、インスタント食品やラーメン揚げ物、スナック菓子、マーガリン、菓子パンなどがあります。そういうものを摂り過ぎないように注意しましょう。
③理想的な睡眠
肌のターンオーバーを整え、セラミドの生産や修復を促すためには十分な睡眠が最も大切です。布団に入って3時間後には熟睡できるようにしましょう。この時間に成長ホルモンが最も多く分泌されます。
そのためには、寝る直前に食事をしたり入浴をしたりして血糖値や体温が上がらないように気をつけましょう。
「勘違い保湿」は肌の角質層の機能を低下させることも
しっかり保湿をしたいからと長い時間パックをするのはNGです。肌が濡れている状態が続くと、角質層の保湿成分が流出してしまいます。また乾いてしまったコットンやシートが肌の水分を吸収して、逆に乾燥が進むこともあります。
また油分でしっかりフタをしようと過度のオイルを塗ると、細胞間脂質の水分と油分のバランスが崩れてバリア機能が低下することも。
「乾燥肌だからフルラインナップで化粧品を使う」というのも肌トラブルの原因になります。乾燥が進んでいるときはシンプルなケアを心がけましょう。
ガッテン塗りとは
「ガッテン塗り」とは以前、NHKの「ためしてガッテン」で紹介され、大きな反響を呼んだ方法です。その方法とは、洗顔後の濡れた肌に直接保湿クリームを塗るだけという超簡単なもの。
肌本来が持っている「うるおす力」を取り戻すスキンケア方法なのです。試した人からは「朝晩、1日2回保湿剤を塗布することをプラスしただけで、肌の水分量が3倍になった。」とか毛穴が目立たなくなった、肌がもっちりになったなどの嬉しい声が多数寄せられました。
過度の水分の与えすぎも良くない
保湿というのはたくさん水分を肌に与えればよいということではありません。肌の中に蓄えられた水分が逃げないようにガードすることなのです。
ただ化粧水をたくさんつけるだけだと、その水分が蒸発する時に肌の脂分も一緒に持っていき、結果乾燥がさらに進むということになります。
乾燥肌にはミルフィーユ保湿がオススメ!
ミルフィーユ保湿というのは乳液と化粧水を繰り返して重ねづけしていくやり方です。
まず乳液をつけ、その後に化粧水をつけます。乳液の油分が肌を柔らかくし、後に入れる成分が浸透しやすくなります。ハンドプレスで成分がしっかり肌になじんだらまた乳液、化粧水とつけていきます。乳液の代わりにオイルでもできます。
肌がもっちりになり、効果が持続するので、大事なお出かけの日などにおすすめです。
乾燥も気になる人はまず保湿!肌の潤いがあってこそ美白成分が浸透する
化粧品は同じものを少なくとも1.5~3ヶ月は続けて使用しましょう。そうでないと効果を実感するのは難しいです。
ただここで知っておいて欲しいのは、美白化粧品は乾燥しやすいということです。肌が乾燥すると紫外線などによる刺激を受けやすくなり、せっかくの美白化粧品が逆効果になってしまうのです。しかも表皮の水分が不足すると角質が厚くなって美容成分が肌に浸透しにくくなります。
そんな時におすすめなのは保湿力が高く、しかも美白有効成分が入った美容液です。これで、美白と保湿どちらも叶えることができます。
まずは美白有効成分を知ることです。美白の成分にはビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、プラセンタなどがあります。そして、その美容液に保湿力バツグンの有効成分も含まれているかをチェックしましょう。
美白と保湿のWケアでいつまでも若々しく!
いかがでしたか?
乾燥が気になる方は、ここに書きましたように、まずはセラミド配合の美容液を正しく選んで、正しく使用してくださいね。
そして、これを機会に普段のスキンケアや生活についても見直してみましょう。きっと効果が実感できる自分なりのスキンケア法が見つかるはずです。
そして、美白と保湿のWケアでいつまでも若々しく元気に過ごしましょうね。