安全な出産をするために!知っておきたいお産事情

妊娠、出産は未知の世界で幸せや不安で色々考えてしまうこともあるでしょう。なるべく自然に近い形で助産院を希望したり、入院中の食事が豪華なところがいいなぁという方もいるかもしれませんね。

日本では出産はリスクを伴うイメージがあまりないかもしれませんが、それは日本が安全で医療が進んでいる国だから。今回は安全な出産をするための情報をご紹介します。

日本は安全にお産ができる国なの?

当たり前に日本で生活していると世界のことを考えることはあまりないかもしれませんが、日本は世界でもトップレベルの安産国と言われています。

医療水準は?

日本は乳幼児の死亡率、妊産婦の死亡率ともに低い国で、医療水準は最高レベルに高いと言えるでしょう。設備だけでなく精神面でも安心して出産できる環境ですが、世界にはまだまだ出産の設備が全く整っていない国がたくさんあるのです。

外国と日本の妊産婦死亡率の違いは?

WHOによると、2015年の世界の平均妊産婦死亡率は、10万人に対して216人であり、その内日本の妊産婦死亡率は、出産10万件に対し5人と世界でも死亡率が低い方だと発表されています。

最も死亡率が高いシエラレオネは10万人に対し1.360人でした。出産施設などお産の環境によってこんなにも異なるのです。

お産のリスク、危険性は?

日本では、今はほとんどが病院や診療所などでの出産が主なので、妊産婦の死亡は激減しています。しかし出産のリスク自体が減っている訳ではないので、万全の体制で出産できるのはありがたいことなんですね。

産科の医師は不足している?

いつ起きるかわからないお産に対応する意思は激務にさらされており、産科の医師不足は加速しています。医師不足から地域の病院や診療所からは産科がなくなってきているのです。

自分に合った病院を選ぶにはどうする?

最近は病院だけでなく、より自然な形で出産したいと助産院を希望する方も多いですよね。しかし誰もが好きなところで出産できる訳ではありません。母子の安全が第一なので、それを理解した上で産院を選ぶようにしましょう。

「妊婦リスクスコア」って何?

厚生労働省研究班が作成した妊娠リスクの自己評価チェックが行えるもので、産科医もリスクチェックに使用しています。妊婦検診を始めたばかり用のものと、妊娠後期(8~9ヶ月)用の2種類のチェックリストで自分のリスクレベルを知ることができます。

助産院でのお産は安全?危険?

助産院での出産は、母子に何か異常が起きた場合にすぐ対処できない可能性があるというリスクを伴います。しかし助産院では医療機関と連携しているので何かあった時にはすぐに医療機関に連絡を取り搬送されるようになっています。

上記妊婦リスクスコアにて、低リスクであると判断された場合には助産院での出産を希望できる可能性が高いでしょう。

妊婦検診を受ける意味は?

妊婦検診とは、母子健康法に基づいて実施されているもの。正常な妊娠か、分娩時期はいつかだけでなく、妊娠中は今まで健康だった人も何が起こるかわからない状態なので、定期的に検診を受けることはとても大切です。妊婦検診の回数の目安は14回と言われていますが、病院や週数によって異なります。

体重の増減がないかどうか、妊娠高血圧症候群になっていないか、貧血が起きていないかなどもチェックされます。妊婦健康診査の受診票が交付されるため自己負担は少なくて済みますが、地域によっても異なるため母子手帳交付の際に確認して見てください。

妊婦健診を受けないデメリットは?

妊婦検診を受けていない場合、急なお産になった時(飛び込み分娩)受け入れ先がない場合もあります。また、もし母体が病気にかかっていたり赤ちゃんに異常があった時に対処が遅れて命に関わる可能性も考えられます。

お母さんにとっても赤ちゃんにとっても、危険を回避するためには毎回の検診が必要なのです。

高齢出産は危険?

35歳以上の出産は、20代よりもトラブルが起こりやすいと言われていますが、一概に高齢出産が危険であるとは言い切れません。

体質など個人差もありますし、年齢に関係なく安産の人もいれば、陣痛が長引いたり何かしらのトラブルになる人もいます。とはいえ、やはりリスクが起こりやすいのは事実です。高齢出産に伴うリスクを見てみましょう。

高齢出産に伴うリスクは?

通常、妊娠の際の自然流産は10~15%であるのに対し、35歳以上の場合は約20%と言われています。原因は卵子の老化と言われており、同じく先天性異常の発症率も高くなっています。

さらに、妊娠高血圧症候群にもなりやすいと言われているので、食事内容や体重管理などと合わせて必ず妊婦検診を受けるようにしましょう。

帝王切開のメリット・デメリットは?

帝王切開は誰の判断で行う?

帝王切開は手術ですので、自分が希望して行える訳ではなく、医師の判断によって決まります。

お母さんの健康状態や赤ちゃんの状態から普通分娩では危険だと判断された時にあらかじめ予約して施術をする場合と、異常が起きた時に緊急帝王切開になる場合があります。

帝王切開のメリットは?

出産予定日が決まっているので、家族の予定が立てやすく心構えもできますよね。また、経膣分娩で起こるリスクを回避することができます。

他にも、赤ちゃんに負担がかからないことや陣痛が起こる前に麻酔をかけられるので陣痛を経験しないで済むこともメリットと言えるでしょう。

帝王切開のデメリットは?

次回以降の出産も帝王切開になる可能性が高いことや、経膣分娩を選択した場合に子宮破裂の可能性があることがデメリットと言えるでしょう。ただし、陣痛中に子宮の一部が燃えるように痛いなどの異常があれば帝王切開に切り替えることもあるので、帝王切開後に経膣分娩の選択が不可能という訳ではなさそうです。

他にも帝王切開後の傷口が残ってしまったり、感染症を起こしてしまう場合もあるなど術後はトラブルが起こる可能性もあります。

帝王切開の費用は?

経膣分娩よりも入院日数が長い分費用は多くかかりますが、帝王切開は保険適応であるため、負担額はさほど多くはありません。また、民間の医療保険に加入している場合は入院や手術代の給付金が支給されることもあるので、逆に黒字になるケースもあるようです。

陣痛促進剤の副作用とリスクは?

促進剤の過剰投与やお母さんや赤ちゃんに何かの問題がある場合はリスクも起こり得ます。母体は子宮破裂や不整脈、血圧の変化やアレルギーなどの可能性もあり、赤ちゃんは仮死状態や黄疸が起こる可能性があると言われています。

陣痛促進剤はお産を助けるために使用されるもので、必ずしも必要な訳ではありませんし、ごく少量から使われるのでリスクは少ないと言えるでしょう。

お産は命がけ。妊娠中から自分と赤ちゃんを守ろう

安全な出産をするためには、まずは必ず妊婦検診を受けるようにしましょう。知らないうちに貧血になっていて、いきなり倒れてしまった何てことがあったら大変です。

妊婦検診を受けた上で、自分の妊娠リスクを認識し、安全と自分の理想を叶えられる産院を選ぶことができれば良いですね。

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