シミと乾燥肌が気になるあなた、ファンデーション選びに悩んでいませんか?
肌に負担をかけないよう軽いつけ心地のものを選べばシミが目立つし、シミをカバーするため厚く塗れば、ハードなクレンジングが必要になって乾燥が進む……。
がんじがらめな悩める女性に、キレイに仕上がるファンデーションの選び方を伝授します。
乾燥肌の悩みその1:ノリとモチのよいファンデと出逢えない
乾燥肌をカバーするには、お化粧前の十分な保湿が欠かせません。
乳液やクリームで肌を整え、下地は保湿成分入りのものを選ぶといったことは、乾燥肌に悩む女性ならきっと実践していることでしょう。
それでも、いざファンデーションをのせるとノリがよくない。ちょっと表情を崩しただけでメイクが浮いてしまう。そう思っていませんか?
また、メイクをしたときにはバッチリなツヤ肌なのに、時間が経つとメイクが浮いてきて粉を吹いたようになってしまうという悩みも、乾燥肌にはつきものです。お化粧直しのたびにミストをふってケアしても、限界がありますよね。
全ての女性にとって、ノリとモチのよいファンデーションと出逢うことは永遠の課題ですが、とくに乾燥肌の人にとっては、切実な願いです。
乾燥肌の悩みその2:シミカバーのため厚塗りするとクレンジングでまた乾燥する
シミなどの肌トラブルをカバーするためにファンデーションを厚塗りしてしまうと、今度は落とすのが大変です。
どうしても洗浄力の高いクレンジング剤を使わざるを得ません。すると、肌に必要な皮脂までが取り除かれてしまいます。
結果、乾燥肌を悪化させることになり、繰り返し厚塗りすることによって、どんどん肌の乾燥が進んでしまうのです。
負のスパイラルを抜け出せるような、薄づきでもカバー力の高いファンデーションはないものかと悩んでいる人は多いでしょう。
大丈夫!以下のことに注意すれば、乾燥もシミもカバーしてくれるファンデーションがきっと見つかります。
油性のファンデーションであることが大前提
ファンデーションには油性と水性があります。顔料をのせる基材となる部分がオイルや固形ワックスなどであれば油性、化粧水であれば水性です。
水性のファンデーションは、つけ心地が軽く肌に負担をかけないことから「水ファンデ」と呼ばれて愛用者も多数いますが、残念ながら乾燥肌の人にはおすすめできません。シミに悩んでいるならなおさらです。
つけ心地が軽いのは重要ですが、水性ファンデーションのように軽すぎては、乾燥肌の粉っぽさが目立ってしまいます。カバー力が低いため、シミも十分に隠せません。
水ファンデは、肌が特にデリケートな状態のときにはメリットがありますが、通常時にはかなり物足りなく感じてしまうでしょう。
乾燥肌におすすめなのは、油分で肌にしっかりフタをしてくれる油性ファンデーションです。また、油性であれば薄づきでもシミをしっかりカバーしてくれます。
保湿成分入りの油性乳化型タイプを選ぼう
油性ファンデーションにも、2つの種類があります。基材が固形ワックスなどのみでマットな質感の油性タイプと、油性クリームや乳液を混ぜ込んだゆるいテクスチャーの油性乳化型タイプです。
油性タイプはスティックファンデやクリームファンデに多く、シミはしっかりカバーできるものの、少々重たい印象になってしまうことは否めません。乾燥肌の場合、時間が経つと岩肌のようにカピカピになってしまうこともあるほどです。
一方、油性乳化型タイプはリキッドファンデや軽いクリームファンデに多く、基材に入っている乳液が保湿成分をたっぷり含んでいれば、かなりの化粧持ちが期待できます。
カバー力は油性型ほどではないものの、水性タイプよりははるかに優秀です。
購入する前に、実際につけてみて歩き回ろう
油性乳化型タイプがよいといっても、ファンデーションの成分表に油性か水性かが明記されているわけではありません。店頭で店員にたずねることが重要です。
実際につけてみてテクスチャーを確認し、油性乳化型のうちでもよりつけ心地の軽いタイプを選べば、肌への負担は軽減されます。
また、化粧品カウンターで実際にメイクをしてもらったり、ドラッグストアで手の甲につけたりしたなら、どんなに理想のつけ心地でも即決するのはやめておきましょう。確認したいのは、時間が経ってからも崩れないかどうかですよね。
できればファンデーションを使用したまま店内を歩き回り、余裕があるならそのまま一日を過ごしてみてから購入を決めてください。
時間がない、その場で決めなければならないといった事情があれば、せめて10分だけでも乾燥する店内を歩き回ってください。その後、鏡の前でニッコリ笑ってみましょう。化粧崩れを起こさなければ合格です。
無敵肌になれるエマルジョンファンデが一番おすすめ
通常、クリームやリキッドファンデを使った後はお粉をはたく必要があり、これも乾燥肌の人にとっては悩みのタネです。どんなパウダーを使っても粉っぽさが残ってしまい、リキッドの質感が台無しになっていませんか。
乾燥肌でシミの気になる人に最もおすすめのファンデーションは、クリーム状のファンデーションをコンパクトにしたエマルジョンファンデーションです。
クリームファンデと違って仕上がりがサラサラしていますが、コンパクトタイプ特有の粉っぽさがありません。お粉をはたかなくてもべたつかずに済みます。
お急ぎのメイクにはBBファンデが有効
あらかじめ乳液成分を配合しているファンデといったら、思い当たる節があるでしょう。
そう、乳液、ファンデ、美容液など複数の成分が一つになったBBファンデは、エマルジョンタイプの次におすすめできるファンデーションです。
しっかりメイクの時間が取れそうなときにはエマルジョンファンデ、急いで支度をしなければならないときにはBBファンデと、ファンデーションを2つ用意しておくと、どんな朝にも安心ですよ。
シミが気になる部分にはテクスチャーの軽いタイプを重ねづけ
なかには、「マットな油性タイプじゃないと、どうしてもシミがカバーできない」と悩む人もいるでしょう。でも、カバー力が高く落ちにくいファンデーションをずっと使い続けていたら、乾燥肌はだんだん悪化していってしまいます。
濃いシミには、あくまで油性乳化型タイプのものを重ねづけしましょう。部分的に重ねれば、厚塗りとは無縁です。
乾燥肌にはエマルジョンタイプ!下地づくりとコンシーラー使いも重要
乾燥肌でシミもカバーしたいと考える人は、お肌にしっかり潤いを与え、軽い付け心地なのにテクスチャーを整えてくれるファンデーションを選ばなければなりません。
その要件を満たすのは、保湿成分入りの油性乳化型ファンデーションです。とくにエマルジョンタイプなら、お粉を使わずに理想の肌に仕上げられるでしょう。
また、言わずもがなかもしれませんが、乾燥肌のケアにはファンデを塗る前の下地づくりが重要です。
シミをカバーするためには、コンシーラーを必ず使ってファンデーションの厚塗りを防ぎましょう。丁寧なスキンケアと肌に負担をかけないメイクで、乾燥肌とシミに打ち勝って!