妊活中、妊娠中だけでなく赤ちゃんを産んだ後でも欠かすことが出来ないと言われている栄養素が「葉酸」です。赤ちゃんにとってもお母さんにとっても必要となる栄養素ですが、自分の体だけでなく赤ちゃんの体にも影響する時期に口にするものには少し神経質にないますよね。
葉酸サプリにもいろいろな種類がありますので、選ぶときでも安全性が気になるのではないかと思います。安全な葉酸サプリを選ぶためにはどのようなことに注意すれば良いのか、見ていきますのでぜひ参考にしてください。
ここをチェック!葉酸サプリ
妊活や妊娠を機会に葉酸サプリを摂取しようと考える人は多いと思います。しかし、葉酸サプリであれば何でも体に良いというわけではありません。
せっかく摂取するわけですから、質が良く安全性が高いサプリを選びたいですよね。母子ともに影響するのであれば余計にそうだと思います。では、どのようにして葉酸サプリを選べばよいのかチェック方法をまとめました。
原材料について明記されているか
原材料に関しては、表示義務があるので表記は必ずしなければならないのですが、きちんと全て表記されているかということが大切になります。
保存料や香料などが葉酸サプリに含まれているサプリを選べば、毎日それを摂取することになり自分自身にはもちろん、赤ちゃんにも良くありません。
身体にとってなるべく摂取したくない成分が含まれていることもありますので、原材料のチェックは必ず行うようにしてください。
放射能検査をしているか
原発事件後は、野菜や果物などの食品の放射能が確認されるようになりました。
放射能は胎児の奇形や障害リスクの危険性を高める可能性があるので、原材料の放射能やセシウムチェックをしっかりと実施している葉酸サプリを選ぶようにしなければなりません。
GMPマークがついているか
GMPマークというのは、「Good Manufacturing Practice」の略で日本語にすると「適正製造規範」という意味があります。
このマークがついている商品は、原料の入庫から製造、出荷といった全過程で製品が安全に作られているという証拠で、製造工程管理基準を満たしているということですので、葉酸サプリを購入するときはGMPマークがついているかどうかも確認するようにしてください。
信頼できるメーカーか
購入するサプリのメーカーも大切です。購入した後のサポートがあるかどうか、不安や疑問にもきちんと答えてくれるかどうかということは大切なことですので、信頼出来るメーカーであるかどうかということもサプリを選ぶ際のポイントにしましょう。
飲みやすいサプリであるか(形状、大きさ、ニオイなど)
飲みにくいサプリだと続けることが難しくなります。妊娠中というのは、つわりなどで特にニオイや味が気になるようになります。そのため、飲みやすい味やニオイかどうか、飲みやすい大きさかどうかということをきちんと確認するようにしましょう。
無添加なら安全といえる?
無添加=安全というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?無添加意外に、自然、オーガニックなどもそうだと思います。
言葉自体に安心感がありますが、無添加だから必ず安全というわけではありません。正しい知識を身に付けておくことが大切です。
無添加だからそれだけで安全とはいえない
無添加というとなんだか安全な気がすると思いますが、無添加だからと言って必ず安全というわけではありません。実際に厚生労働省も「天然・自然」という言葉に惑わされないようにしてくださいと注意を呼び掛けています。
人工甘味料など明らかに不要な添加物が含まれている葉酸サプリは飲まない方が良いですが、添加物は全て悪というわけではないので、そうした情報に惑わされるのは良くありません。
添加物がすべて危険なわけではない
先ほど添加物が全て悪ではないと言いましたが、添加物にも危険な添加物と安全な添加物があります。
発がん性の疑いがあるような添加物は胎児を奇形にするなどのリスクを高めますし危険ですが、体に害がない添加物もあります。
添加物が全て危険というのは間違えた解釈であると言えますので、頭に入れておくようにしてください。
サプリは添加物を全く使わないで製造することが難しい
出来れば添加物のないサプリを摂取したいと思う人が多いでしょう。
天然由来のものの方が体の負担にならないことが多いですが、添加物を全く使用しないでサプリを製造することは、現状とても難しいと言われています。
添加物の量は全体の1割以下が理想と言われていますが、実際は2、3割ほどのものが多く、添加物を一切使わないサプリの製造はほぼ不可能であるとされています。
天然葉酸と合成葉酸
葉酸サプリには「天然葉酸」と言われているものと、「合成葉酸」と言われているものとの2種類があります。どちらを選んだ方が良いのかご存知でしょうか?
天然という言葉によって天然の方が良いような気がするという人も多いと思いますが、実際どのような違いがあるのか知っている人は少ないと思います。どちらの葉酸が良いのか、どのような違いがあるのか見ていきましょう。
合成葉酸は石油から作られているから危険だとはいえない
合成葉酸というのは、主に石油やデンプン、ブドウ糖が原料になります。「合成」という言葉だけでなんだか印象が悪いかもしれませんが、これらの原料はどれも危険なものではありません。
実は厚生労働省が推奨されているのは合成葉酸の摂取なのです。
合成葉酸を摂取することにより、胎児の奇形防止が出来るということが分かっているからです。合成という言葉だけに惑わされてはいけません。
天然葉酸だけでは葉酸の効果を十分に得ることはできない
天然というのは野菜やフルーツを主体とした自然の素材から出来ているサプリです。
天然由来の葉酸サプリは確かに体に害がなく安心して摂取することが出来るのですが、合成葉酸に比べると効果が低いと言えます。全く効果がないと言っているわけではありませんし、危険なものでもありませんが、十分な効果を得ることは出来ません。
自分自身とお腹の赤ちゃんの健康を考えるのであれば、天然葉酸よりも合成葉酸の方がおすすめです。
葉酸サプリは決められた用量をきちんと守ることが重要
葉酸サプリは妊活中、妊娠中、授乳中とても必要な栄養素で、摂取していれば母子ともに健康な状態を保つことが出来ると言われています。しかし、体に良いからと言ってたくさんの量を摂取すれば良いというわけではありません。
葉酸サプリに副作用は基本ありませんが、サプリは食事から摂取する葉酸よりも、吸収率が高く、摂取し過ぎると悪影響を及ぼすこともあります。そのため、葉酸サプリを摂取するのであれば、用量をきちんと守ることが大切です。
どんなに優れた安全性の高いサプリでも過剰摂取になればリスクが高まる
欠かすことの出来ない葉酸は、水に溶けやすい水溶性ビタミンです。そのため、過剰摂取してしまっても不要な分は尿などで排出されることが多いので、そこまで心配する必要はありません。
あまりにも過剰に摂取してしまうと発熱、蕁麻疹、かゆみ、呼吸障害などの悪影響を及ぼすことがあります。葉酸は1日1000~10000μg(1~10mg)摂取すると、過剰摂取となり葉酸過敏症を引き起こしてしまいます。どれだけ良いサプリでも飲み過ぎは良くありません。
安全なサプリを選ぶだけでなく安全な飲み方を守ることも大切
サプリメントの多くは、必要摂取量が1日400μgと設定されています。それをきちんと守って服用していれば特に問題はありません。
体に良いからとたくさん摂取すると副作用を引き起こす原因になってしまいます。せっかく体のために飲んでいるのに大量に摂取して体調不良になっていては意味がありません。
安全なサプリ選びも大切ですが、正しい用法・容量をきちんと守って飲むということも大切です。
まとめ文章
妊活中や妊娠中に必要となる葉酸サプリの安全性や選び方について紹介してきましたが、いかがでしたか?ひとことで葉酸サプリといっても、今ではさまざまな商品があります。
そのため、どれを選べばよいのか分からない・・・と迷ってしまう人も多いと思いますが、正しい選び方を知っていれば自分自身にも赤ちゃんにとっても良いものを選ぶことが出来ます。今回紹介した情報をぜひ参考にしてみてくださいね。