多くの女性にとって永遠のテーマであるダイエット。特に夏になるとダイエットブームに拍車がかかり、「この日までに何キロ痩せる」といった目標を掲げる人も多いですよね。
しかし中には、ダイエットに成功してスリムな体をゲットできた人もいれば、ダイエットすると意気込んでも、全く続かずに失敗してしまうという人もいます。この差はいったい何なのでしょうか?
今回はダイエットに失敗する人の特徴と、ダイエットに必要な心構えについてお話しします。
失敗してしまう人に当てはまるポイント
これからダイエットに失敗してしまう人の特徴をピックアップします。当てはまるポイントが多い人は注意ですよ。
ダイエットする期間はどれくらい?短すぎても長すぎてもNG
「1か月でマイナス5キロ」など短期間の目標設定をする
ダイエットを始めるときに、ほとんどの人が体重何キロ減、ウエスト何センチ減などの目標を立てますが、「今月中に5キロ痩せる」など、短期間で無理な目標を立てていませんか?
こうした目標を達成するためには、どうしても過度な食事制限やハードな運動を毎日続けなければ達成できません。
実際、体脂肪1キロを落とすには摂取カロリーより約7200キロカロリー余分に消費する必要があります。体重60キロの人が5キロ落とすためにジョギングすると120キロ走り、縄跳びでは36時間も飛び続けなければなりません。
これほどハードな運動を短期間でこなすのはかなり厳しいので、三日坊主となってしまいがちなのです。
期間が長い場合はモチベーションのキープに注意
一方、半年や1年といった長期間のダイエットは、長丁場なのでマンネリ化やモチベーションが低下してしまう傾向にあります。しかし短期間で一気に体重を落とすのは体に負担をかけてしまうので、長期間ダイエットに臨む場合は、定期的に目標値を決めておくとよいでしょう。
例えば3か月後には-5キロ、半年後には-8キロなど要所要所にクリアポイントを設けたり、「この月には好きな人をデートに誘う」、「しばらく会っていない友達と遊ぶ約束をする」などイベントを入れることで意欲がわきますよ。
ダイエット方法が運動か食事に偏っている
巷にはリンゴダイエットやバナナダイエット、炭水化物抜きダイエットなど、数え切れないほどのダイエット方法があります。しかし多くは「これを食べれば痩せる」「これだけ食べる」といった一部の食事だけに偏ったものが目立ちます。
中には効果が期待できるものもありますが、その方法を止めた途端にリバウンドする可能性が高いのです。またダイエットに運動を取り入れるのは大事ですが、食事制限を一切しないで運動だけでカロリーを消費するのは至難の業。効果が出ずに諦めてしまうパターンもあります。
言い訳がうまく、自分へのご褒美は食べ物ばかり
「今日は仕事を頑張ったから、コンビニスイーツを買って帰ろう」「期間限定品だから今食べないと」なんて言い訳、毎日のようにしていませんか?ダイエットに失敗しがちな人によく見られるのが、食べる言い訳を探すのが上手いということです。
自分へのご褒美は仕事などのモチベーションを上げるのに効果的ですが、その場合は食べ物ではなく映画を見に行ったり美容院に行ったりと、内面や外見を磨くご褒美を設定してみてください。
完璧主義者は挫折しやすいかも
完璧主義の人にありがちなのが、運動や食事制限など決めた毎日のノルマを守れないとストレスをためてしまうこと。ストレスは暴飲暴食を招きますし、ストレスがかかった状態ではコルチゾールというホルモンが分泌され、脳に糖分を回すために筋肉を分解して糖分に変え、血糖値を上昇させてしまいます。
毎日同じスケジュールならまだしも、毎日予定は変わりますし、体調が悪い日もあります。細かいカロリー計算や無理な運動はいったん取り払って、ダイエットは適度にズボラになりましょう。
ダイエットに停滞期はつきもの
ダイエットの挫折につながる大敵・停滞期。せっかく今まで頑張ってきても停滞期を乗り越えられずにダイエットを止めて失敗してしまうこともあります。
停滞期が起きる理由
今まで順調に痩せてきたのに、ある期間から全然痩せなくなった…。こうした停滞期はいったいなぜ起きるのでしょうか。
停滞期に入るのは、人の体が生きるために必要な「ホメオスタシス機能」が起きるためです。通常の生活を送っている時にはこの機能は起きないのですが、例えば災害時などで食事が満足に摂れない場合が続くと、体が栄養不足による体重減少を防ごうと食事からのエネルギー吸収を高めようとするのです。
これは災害時だけでなく、ダイエット時にも言えること。ちなみに、停滞期は体重が5%減少したころ、50キロの人の場合は2.5キロ痩せたころに起きるといわれています。
どうしたら乗り越えられる?
停滞期は個人差がありますが、最低でも1か月は続くとされています。
長い期間ダイエットの効果が表れないと、イライラしてしまったり諦めたりしてしまいがちですが、停滞期を乗り越えればまた痩せ期に突入できるので、ここが踏ん張り時です。
停滞期を乗り越えるには、焦って過度な食事制限などをせずに、バランスの取れた食生活と気分転換になるような新しい運動メニューを取り入れるのがおススメです。
また毎日体重はかるのもお休みして、一週間に1回程度にしましょう。その際には体重の減少ではなく、太らないことを気を付けるためのチェックと位置付けるようにして、過敏に気にしないのがポイントです。
キレイな人の習慣を真似してダイエットを成功させる!
キレイな人に「何か特別なことをやっているの?」と聞いても、大体は「何もやってないよ」と返ってきますよね。中には教えたくないという人もいるかもしれませんが、多くが知らず知らずのうちに習慣化して本人が気づいてないことが多いのです。ここではそのポイントを知って、こっそり真似してしまいましょう。
早寝早起きして痩せるホルモンを分泌!
早寝早起きは美肌に効果があることはよく知られていますが、実はダイエットにも効くのです。
その理由は、睡眠時、しかも午後10時から午前2時までの間にピークに分泌される成長ホルモンが脂肪を分解してくれるから。また寝不足だと脂肪をため込むホルモンや食欲が旺盛になるホルモンが分泌されるので、最低でも6~7時間、質の良い睡眠をとるのが大切です。
お風呂は湯船につかって代謝を上げる
お風呂は忙しいとシャワーで済ませがちですが、ぜひ湯船にゆっくり浸かってみてください。
人は体温が1℃上がると代謝が12%UPするので、カロリーをいつもより多く消費できますし、手っ取り早く体温を上げる方法がお風呂なのです。しかも湯船にしっかり浸かれば、お風呂上りも体の内側まで温まっていて高体温が続きます。
入浴方法は半身浴がメジャーですが、長く浸かっているのが苦手な人は、ちょっと熱めのお湯に3~5分浸かって休憩してを繰り返す高温反復浴がおススメです。
食べ過ぎた日や約束のある時は前後で調節する
ダイエット中でも友達からご飯のお誘いや職場の飲み会などがありますよね。誘惑だからと断ってばかりいてはストレスがたまってしまうので、その時は約束の前後の食事を見直すといいでしょう。
例えばジューサーやミキサーがあれば、翌朝はグリーンスムージーを作ったり、ない場合でもトマト缶をベースにした野菜たっぷりスープを作ったりと調節方法はいろいろあります。ダイエットとはいえ根を詰めすぎず楽しくやるのも、キレイにつながります。
まとめ
ダイエットに失敗しやすい人の特徴についてお話ししてきましたがいかがでしたか?
ダイエットは意気込んだり準備をしたりすると、変に取り組みずらくなって失敗しやすくなります。一番のポイントはスタート時期を意識しすぎず簡単なものから習慣に取り入れることです。
身近な人にスリムな人がいる場合は、その人と一緒にご飯を食べに行ってみたり、ふとした時にその人がどう動いているか見てみたりするといいでしょう。できるところからぜひトライしてみてくださいね。