これは蕁麻疹?それとも湿疹?葉酸サプリで思わぬ反応が…飲むのを控えるべきか

妊娠中は些細な体の変化もドキッとしますよね。特に見た目がすごくヤバそうな「蕁麻疹」や「湿疹」がワッと出てきたら、焦ってしまうのではないでしょうか。

葉酸サプリを飲んだ人の中にも、蕁麻疹や湿疹が出てくるケースがあるといいます。これは葉酸サプリに問題があるのでしょうか?それとも、飲んだ人に何か問題があったということでしょうか?

妊娠中は些細な体調の変化でさえも、ドキッとしますよね。一番心配なのがお腹の張りや痛みですが、蕁麻疹や湿疹が体中に出るのも焦ってしまうのではないでしょうか。

実は、妊娠初期に必要と言われている葉酸のサプリメントを飲んだ人の中に、蕁麻疹や湿疹が出てしまったというケースがあります。葉酸のサプリメントに問題があるのか、それとも飲み方がまずかったのか・・・欠かせない栄養素なのに、こうした症状が出てしまうと心配ですよね。今回はこの葉酸サプリメントにまつわる蕁麻疹や湿疹について、原因や対応策を探っていきたいと思います。

葉酸サプリで蕁麻疹!薬の副作用とは違います

必要な栄養素だからとサプリを飲んでいたのに蕁麻疹が出た…これはサプリの「副作用」なのでしょうか?

葉酸サプリは医薬品ではないから副作用の心配はない

葉酸サプリは、あくまで補助的に栄養を補給するサプリメント。医薬品ではないので、サプリ自体に副作用はありません。

しかしどんな栄養サプリメントにもあるように、葉酸サプリにも1日の適正摂取量があります。葉酸サプリの場合は、食品に含まれる葉酸よりも体内に吸収されやすいため、この摂取量を守ることが大切なのです。

蕁麻疹が出た時はいつもと違う飲み方をした?

サプリ自体に副作用ないのであれば、アレルギーか飲み方に問題があります。サプリによっては様々な原料を含んでいるので、飲む前にパッケージの裏を見て確認してください。

もしアレルギーが考えられない場合は、サプリの飲む量、飲み合わせなどが原因で医薬品でいう副作用に近い症状が出る恐れがあります。

考えられるのは過剰摂取

現段階で、葉酸サプリは飲み合わせによって蕁麻疹を発症するものはありません。そのため飲み方での最大の原因には、サプリの過剰摂取が考えられます。

葉酸サプリは普段の食事だけでは十分に摂りにくい葉酸を、効率よく吸収できるように作られたもの。「今日はつわりでほとんど食べられなかったから、たくさん飲んでおこう」と安易に考えて1日分の用法用量を守らないと、すぐ過剰摂取につながってしまいます。いくら体にいいとされる葉酸サプリでも規定量を大幅に超えた服用は体に害です。

サプリは適量でも食事から摂取した葉酸が多かったのかも

サプリメントの用法用量を守って飲んでいたのに蕁麻疹が出たという人は、一時的に葉酸を食事からたくさん摂っていた可能性があります。

葉酸は緑茶や納豆、枝豆や豆腐、レバー、ほうれん草、卵黄、チーズなどに多く含まれます。食品に含まれる葉酸は水溶性のため、たくさん摂っても加熱などの調理法でなんと半数近くも体外に排出されてしまいますが、生で食べたり調理法を工夫したりすることで葉酸量があまり減らないまま摂ることもできます。

また中にはうなぎの肝やウニ、焼きのりなどのように、かなり葉酸含有量が高いものもあります。特定のものを食べ過ぎている時には、知らず知らずのうちに葉酸摂取量が目安を大幅に超えてしまうこともあるので気を付けましょう。

葉酸は1日400μgが摂取の目安

国が推奨する葉酸の摂取量を知っていますか?これをはるかに超えてしまうと、様々なリスク出るのです。

厚生労働省が推奨する葉酸の摂取量は1日あたり400μg

厚生労働省は妊娠中の葉酸サプリ摂取量は400μgと推奨しています。この量を大幅に超えると、蕁麻疹をはじめとするリスクが出る恐れがあるのです。

葉酸は日常の食べ物だけでは十分に摂取できないため、厚生労働省はサプリメントの摂取を進めていますが、たくさん摂ればいいという訳ではありません。摂取量は守るようにしましょう。

1日1000μgを超えると過剰摂取による副作用のリスクが高まる

 葉酸は食材と合わせて1日あたり1000μgも取り続けると、蕁麻疹だけでなく食欲不振、吐き気、呼吸障害といった副作用のリスクがあるとされています。

ただ先ほどもお話ししたように、食品に含まれる葉酸は水や加熱に弱いので、体内に残る量は50%にも満たないと言われています。そのため、サプリメント400μgと普段通りの食事だけでは1日1000μgを超えることはほとんどありません。

普段食べるものの葉酸の量を把握する

葉酸の過剰摂取を防ぐためにはサプリの用量を守ることが大事ですが、中には葉酸がかなり多く含まれている食品もあります。普段食べるものにも豊富に入っている食品もあるので、葉酸含有量を把握したうえで考えて食べましょう。

◎比較的日常的な食材で葉酸を多く含むもの (全て100gあたりの葉酸含有量)

・えだまめ260μg
・モロヘイヤ250μg
・芽キャベツ220μg
・ほうれん草210μg
・春菊190μg
・筋子160μg
・日本茶(玉露)150μg
・卵黄140μg
・納豆120μg 

◎葉酸含有量がかなり高いもの (すべて100gあたり)

・ドライイースト3800μg
・焼きのり1900μg
・鶏レバー1300μg
・牛レバー1000μg
・豚レバー810μg
・うなぎの肝380μg
・ウニ360μg

副作用を起こさないためには?葉酸サプリの摂取方法

葉酸サプリには「ポリグルタミン酸型」のものと「モノグルタミン酸型」の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、双方を知った上で摂取しましょう。

「モノグルタミン酸型」の葉酸サプリは吸収率が高いので量を減らしても

モノグルタミン酸型葉酸(合成葉酸)

食材に含まれている天然の葉酸と異なり、科学的に作られたものが「モノグルタミン酸型葉酸」です。サプリメントの多くがこのモノグルタミン酸型葉酸を使用しており、安価に購入できるメリットがあります。

一方で天然の葉酸よりも体内での吸収率が高く、肝臓に貯蓄されるため、過剰摂取につながりやすいという注意点もあります。ですが、厚生労働省の1日葉酸摂取量目安の400μgはモノグルタミン酸型サプリをベースにされているので、サプリのパッケージを見ながらこの量を守れば問題はありません。

食材から抽出された「ポリグルタミン酸型」なら過剰摂取になりにくい

ポリグルタミン酸型葉酸(食事性葉酸、天然葉酸)

モノグルタミン酸型に対し、ポリグルタミン酸型葉酸は食品に含まれる天然の成分から抽出されて作られたものです。天然成分なので安心感がありますが、食品の葉酸と同様、摂取しても大半が尿などで体外に排出されます。モノグルタミン酸型と違って多少摂りすぎても大丈夫ですが、これはメリットにもデメリットにもなりますね。

また天然素材のサプリメントとはいえ、モノグルタミン酸型と同様に原材料はしっかり見極めましょう。農薬などの有害物質やアレルギーの原因が含まれていることもあるので、注意は必要です。 

葉酸の過剰摂取で子供の喘息リスクが高まるおそれ

過剰摂取によるリスクは、なんと赤ちゃんにも及ぶ可能性があるのです。

葉酸サプリは医薬品ではないが、過剰摂取を避け用法容量を守ることが大切

最近発表されたオーストラリアの研究によると、葉酸を1日1000μg以上摂った場合、発熱や蕁麻疹、吐き気といった症状が母親に出るだけでなく、お腹の中の赤ちゃんが出産後に喘息になるリスクが25パーセント高くなることが分かりました。特に赤ちゃんへの副作用は妊娠後期(30~34週)に注意が必要とされています。

しかし、これはあくまで過剰に摂取した場合。数日分のサプリをまとめて飲んだり、葉酸が非常に多く含まれた食品を食べ続けたりしなければ大丈夫なので、安心してくださいね。

まとめ

葉酸は胎児の器官形成のために、特に妊娠初期にしっかり摂らなければならない栄養素として知られています。しかし最近では、葉酸が胎児に必要なのは妊娠3か月までのごく初期に必要だという見解もあり、妊活中から積極的に摂っている方も多いでしょう。

体や赤ちゃんのために摂っている栄養が取り方によっては体の不調を引き起こすのは混乱してしまいそうですが、副作用はあくまで過剰に摂取した場合の例です。20代、30代女性が食べ物から摂る葉酸の量は一般的に230~250μgと言われているので、国が推奨する1日400μgのサプリ用量を守れば過剰摂取には到底つながりません。大事な栄養素なので、怖いから控えようとはせず、量を守ってしっかり毎日摂ってくださいね。

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