年齢を重ねるごとにポッコリ出てくるお腹が気になっているという人も多いのではないでしょうか。お腹が出てくると見た目も残念な感じになりますし、焦りますよね。
「ビール腹」という言葉があるように、「飲み過ぎで太ったんだよ」、「ビールのせいだよ」なんて良く言いますが、ポッコリお腹、つまり肥満とビールは本当に関係があるのでしょうか。
もしかすると、食べすぎなのかもしれないし、運動不足なのかもしれません。ビール腹は本当にビールが原因なのか、その他にも原因があるのかお酒と肥満の関係について見ていきましょう!
ビールを飲むと太るって本当?
ビールを飲むとお腹が出るようになったり、太るようになったりすると良く言われていますよね。ビールを飲むと太るというのは本当なのでしょうか?ビールにどれぐらいのカロリーがあるのか見ていきましょう。
ビールのカロリーはそれほど高くない
ビールを飲むとお腹が出る、ビールを飲み過ぎると太るというイメージが強いと思いますが、実はビールのカロリーはそこまで高くないのです。
ビールのカロリーは、500mlで約210kcalほどになります。分かりやすくいうとお茶碗にご飯1杯分のカロリーと同じぐらいということになります。また、ビールなどのアルコールから得るカロリーは「エンプティカロリー」と言われていて、栄養素がほとんどない、熱として放出される使い道のないカロリーなのです。
ビールなどのアルコールのみからカロリーを摂取しているだけであれば太るのではなく、カロリー不足でどんどん痩せていってしまうことになるのです。
ビールは糖質も低い
さきほど紹介した通りビールのカロリー自体はそれほど高くありません。それと同じようにビールは糖質も低いです。カロリーも糖質も低いビールですが、世の中にはカロリーオフ、糖質ゼロというようなビールが販売されていますよね。
そのようなビールが販売されているとビールのカロリーや糖質が高く、それが原因で太るのかな?と思ってしまいますよね。しかし、これは嗜好品をとることに消費者が感じる罪悪感を拭うための宣伝文句であると言えます。
ビールはカロリーも糖質も高くありませんが、お酒を飲むことによって肝臓が一生懸命働いて中性脂肪が増えることになります。そうすると太る原因になってしまうこともあります。
ビールを飲むと太ると言われている理由
ビールはカロリーがそれほど高くないということが分かって頂けたかと思いますが、ビールを飲むと太ると言われている理由は一体何なのでしょうか?ビールが太ると言われている理由について紹介したいと思います。
ビールの量が関係している
お茶やジュースなどは一気にたくさん飲むことが出来ないのに、ビールだとグビグビたくさん飲めるという人も多いのではないでしょうか?
同じお酒でもワインや日本酒などはゆっくり飲むけ度、ビールはなぜかハイペースで飲んでしまうという人もいると思います。
ビールはたくさんの量を摂取しやすいという特徴があるのですが、飲む量が太る原因になってしまっていることもあります。ビールとその他のお酒のカロリーを比較してみましょう。
・ビール中ジョッキ(500ml):210kcal
・焼酎1合(180ml):260kcal
・ワイン1杯(120ml ):85kcal
・日本酒1合(180ml):190kcal
上記を見て頂くと分かるように、ビールはほかのお酒と比較してもカロリーが少ないということが分かると思います。それなのにビールで太ってしまう理由は、他のお酒に比べてビールはたくさん飲んでしまう人が多いということです。
アルコール度数も比較的低いビールは、どんどん飲めてしまうという人が多いということですね。
ビールと一緒に食べるおつまみ
ビールを飲み過ぎてしまうことがビール腹に繋がる可能性はありますが、ビールで太る1番の理由はビールの飲み過ぎではありません。ビールを飲んで1番太る原因はビールと一緒につい食べてしまう「おつまみ」にあると言えます。
ビールは、から揚げやフライドポテトなど脂分の多い食べ物と相性がとても良いのです。一緒に食べると美味しいので、居酒屋などでも「とりあえずビールとから揚げ」と言ったように揚げ物も一緒に注文する人が多いのではないでしょうか。
また、ビールに含まれている炭酸ガスや苦味成分は、食欲増進効果がありますので、ビールを飲むようになるといつも以上に食欲が出て、カロリーが高い食べ物をつい食べすぎてしまうのです。これがビール腹やビール太りの1番の原因でしょう。
アルコールは夜に摂取することが多いのも太る原因
ビールを飲むと食欲が増進されるので、気づいたらカロリーの高い食べ物を食べすぎてしまっていて太ってしまうということが多いです。ビールとカロリーが高い揚げ物を一緒に食べることで、摂取するカロリーはとても上がります。
ビールというのは、夜に飲むことが多いと思いますが、夜に飲食することもお腹が出る、太ってしまうということにおおきく関係していると言えます。ビールを飲み、おつまみを食べてから寝るまでの時間が短いと、カロリーの消費をする時間がないのでその分身体に溜まることになります。
ビールを飲んでも太らないようにするには
ビールを飲んで1番太る原因になるのはおつまみであると話しましたが、1度ビール腹になってしまうと改善することは難しいと言われています。1番良いのは、ビール腹を予防することです。ビールを飲んでも太らないようになれる方法にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
太らないビールの飲み方を知る
夜遅くにビールを飲んでおつまみを食べるとカロリーが消費されないので、どうしても太ってしまう原因になります。しかし、夜の晩酌はストレス解消効果もあると言われているので、決して悪いことではありません。
太るからといってビールを飲まないようにするということがストレスになってしまうことがあります。ビール好きの人からすると余計に辛いことです。ストレスが溜まると暴飲暴食に走ってしまい、余計に太ってしまうことになりかねませんので、太らないビールの飲み方を知って適度にビールを楽しむことが大切です。
おつまみを低カロリーのものにする
ビールを飲んで太らないようにするためには、おつまみに注意する必要があります。ビールを飲んで1番太る理由は、ビールと一緒に食べるおつまみが原因ですので、低カロリーのおつまみを選ぶようにすることが大切です。
ビールは揚げ物と相性が良いので、揚げ物が食べたくなる!という気持ちも分かりますが、低カロリーのおつまみを選ぶことで太ることを予防することが出来ます。飲むビールの量を決めておく、週に1日でも良いから休肝日を設けるということもビール太りにならないために大切なことです。
野菜中心のおつまみがおすすめ
ビール太りの1番の原因は、ビール自体ではなくておつまみにあると言いました。低カロリーのおつまみを選ぶのが良いと先ほど伝えましたが、具体的にはどのようなおつまみが良いのでしょうか?1番おすすめなのが、野菜類や豆類のおつまみです。野菜や豆類には以下のような効果があります。
野菜類のおつまみ
野菜には代謝を良くする効果があるので、食べることで消費エネルギー率を上げることが出来ます。野菜に含まれる食物繊維が余分な脂肪分を吸収してくれるので、ビールと一緒に食べることでカロリーを抑えることが出来ます。
豆類のおつまみ
豆類にも野菜と同様代謝を上げる効果があります。こちらも脂肪燃焼しやすい状態にしてくれるので、ビールと一緒に摂取することで摂取カロリーを抑える効果を期待することが出来ます。おつまみを野菜類や豆類にしてカロリー摂取をうまく控えるようにしましょう。
ビールを飲んでから寝るまで数時間空ける
ビールによってビール腹になったり太ってしまう原因の1つがおつまみで、そのもう1つの原因が夜に飲む習慣です。夜遅くにビールに飲みおつまみも食べてからすぐに寝てしまうとどうしても太ってしまうことになります。
おつまみを野菜類にしてカロリーを抑えても、食べて飲んですぐに寝てしまうとカロリーが消費されなくなります。ですから、可能な限りビールを飲んだりおつまみしたりするのは、寝る3時間前に済ませておくようにしてください。
飲む時間が少し遅くなってしまった場合は、寝るまでにストレッチするなど、軽い運動で良いので行えば肥満予防に繋がります。
ビールを飲む時のおつまみに気を付けてビール腹を予防しよう
ビール腹や肥満の悩みは年齢を重ねるごとに増えていきますよね。
お腹が出てきて嫌だな…と思っても、今さらだし…と放置しておく人も少なくないようですが、ポッコリ出ているお腹よりもスラッとスリムなお腹の方がやっぱり気持ち良いですよね。
これまで紹介した通りビール自体にそれほどのカロリーはありませんので、ちょっとしたことに気を付ければビールによるポッコリお腹や肥満は防ぐことが出来ます。
ビールは好きだけで太るのは嫌!スリムなままの体型でいたい!という場合は、出来るだけ早く予防をすることが大切です。今日からでも実践することが出来ますので、気になっている方は出来ることからはじめてくださいね。