妊活前から妊娠中、授乳中にかけての時期、葉酸を十分に摂取することが重要となっています。しかし、食事から十分な量を摂取することは難しく、サプリで補うことが勧められています。
赤ちゃんのために飲みたい葉酸サプリですが、万が一のことを考えるとサプリの利用を迷ってしまいますよね。
葉酸サプリとアレルギーの関係はどうなのか、アレルギー体質の場合控えるべきなのか、一緒に見ていきましょう!
葉酸とアレルギーの関係、大切なポイントとは?
もともとアレルギーをお持ちの方やそうでない方でも、葉酸サプリの選び方から摂取するにあたっていくつかのポイントがあります。自分はもちろん赤ちゃんのためにも、大切なこととなります。
葉酸自体はアレルギー性が少ないのですが・・・でもサプリに配合されている成分に要注意!
葉酸は、レタスやほうれん草、いちごなど、野菜や果物など身近にある様々な食材に含まれています。これらの食べ物を食べてアレルギー症状が出たという方は少ないですよね。
葉酸自体にアレルギー性はほとんどないことが分かると思います。では、アレルギー体質でも葉酸サプリは安全なのね~と思うかもしれませんが、そうとも言い切れない部分があります。なぜなのでしょうか?
葉酸サプリの中には葉酸以外の野菜、果物、ビタミンなどの成分が含まれていることが多く、色んな原材料・添加物が使われていることもあります。
自分の体質に合わない、またアレルギー症状を引き起こしてしまう食品が含まれていることもあるため、注意しなくてはなりません。
自分に合わないもの、アレルギーのもととなるものが使われていないかチェック
アレルギー症状を未然に防ぐためにも大切なことは・・・原材料にアレルギーのもととなる食材が使用されていないか、成分表を見てしっかりと確認することです。
自分は何に対してアレルギーがあるか分かっていて、その物が入っていたとしたら摂取を控えることをお勧めします。
葉酸サプリの中には、ケールや大麦若葉、ニンジンなどの野菜が配合されているものもあるので、食物アレルギーの方は要注意です。
サプリのメーカー問い合わせ窓口などに連絡し相談してみる
葉酸サプリの中には、全成分が明記されていないこともあります。そのため、問い合わせ窓口などに連絡して、しっかり確認することが大切です。
メーカー公式ホームページでも、質問のページがもうけられアレルギー性について回答している場合があります。そういったところも確認しつつ、万一のことを考えて電話で確認してみることをお勧めします。
かかりつけの医師に相談する
何らかのアレルギーをお持ちの方やそうでない方も、サプリを摂取する際は担当医師に相談してみましょう。妊娠中はとてもデリケートな状態で体質が変化することもあり、普段は問題のなかったものでもアレルギー症状が起こる場合があります。
もしサプリメントの摂取後、アレルギー症状や体調不良を感じたら、ただちに服用をストップしましょう。なぜ発生したのか、原因を突き止めることも大切です。
選ぶならこんな葉酸サプリを☆
アレルギー体質の人が上手に葉酸を体に取り入れるには、気をつけたいのがサプリメントの質や材料です。葉酸サプリは種類も豊富で、安いものから高額なものまであります。
選択を間違えてしてしまうと、アレルギー症状が出現してしまうこともあります。自分や赤ちゃんのためにも、以下の点を踏まえて慎重に選びましょう。
添加物が配合されていないものを選ぶ
先ほども述べたように、葉酸自体はアレルギー性が低いのですが、注意したいのがサプリに含まれる添加物です。
添加物には、{甘味料、香料、保存料、着色料、酸化防止剤、合成添加物、漂白剤、防カビ剤、膨潤剤、苦味料、酸味料、化学合成されたもの、パラペンなど}、多くの物があります。これらは、見た目や品質の向上のために添加されているのです。
食品添加物として国でも安全性が認められている物と量を使用していますから…と言うメーカーがあるかもしれません。実際私も電話で問い合わせたところ、そう言われた事があります。
しかし、添加物は自らだけでなく赤ちゃんのアレルギー体質を誘発させる原因になったり、アレルギーを悪化させる恐れがあります。
葉酸サプリを選ぶ際は添加物の有無に注目し、極力添加物の少ないサプリを選ぶようにしましょう。
合成成分と天然成分の葉酸について
サプリメントは、合成して生成された物と天然由来の原料で作られたものの二種類があります。
合成成分は肝臓に余計な負担をかける恐れがあります。石油などから人工的に作られた物もあるので、注意しなければなりません。しかし、合成原料のサプリメントでも危険という訳ではありません。実際に、厚生労働省は体内の吸収率に優れた合成葉酸の摂取を推奨しており、葉酸の安全性については、さまざまな意見や考え方があります。
天然由来のサプリメントは安心という声も多いですが、天然由来でも農薬や添加物が含まれてるものがあります。オーガニックで無農薬のサプリメントなら安心なのですが、天然だからと油断せずに、きちんと成分表示を確かめるようにしましょう。
私の場合は、「無添加」「天然」「オーガニック」を大切にして選んでいます。合成成分と天然成分の葉酸、慎重に確認しながら自分に合ったものを選ぶようにして下さい。
アレルギーに効果のある成分が配合されているものもお勧め
アレルギーに効果的な成分が入っている葉酸サプリを選ぶことで、アレルギーを防ぐことに期待ができます。では、どのような物が効果的なのでしょうか。
乳酸菌
乳酸菌には、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。それにより、便秘が解消されたり、腸内環境が整うことで免疫力が高まってアレルギーに負けない強い体作りができます。
乳酸菌とアレルギーは密接な関わりがあることは以前から確認されていて、妊娠中の乳酸菌摂取は子供のアレルギー予防にも有効だと言われています。
葉酸サプリの中には乳酸菌が加えれた商品もありますので、アレルギー体質でお悩みの妊婦さんはチェックしてみると良いかもしれません。
ビオチン
アトピー体質の方にお勧めなのがビオチンです。ビオチンは、葉酸と同じビタミンB群の一種で、デリケートな皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあります。
アレルギーを引き起こす物質であるヒスタミンを体外へ排出させる作用があるため、アトピーの治療薬としても使用されています。
アトピーでお悩みの方は、ビオチンに注目してみて下さい。
葉酸サプリを飲むと赤ちゃんがアレルギーになる?
葉酸サプリと赤ちゃんのアレルギーの関係は、実際どうなのでしょうか。
葉酸サプリの過剰摂取で赤ちゃんがアトピーや喘息になった報告も
葉酸は過剰摂取しても1000μgまでは問題ないと言われていますが、油が使われている合成葉酸は過剰摂取するとアレルギー誘発物質となり、アトピーや喘息などのアレルギーになる確率を高めてしまうようです。
適切な量を守ればそんな心配はない
葉酸は、過剰摂取が問題視されています。
葉酸サプリ摂取によるアレルギー症状の出現の報告もありますが、これは1日の規定量を守らずに過剰に摂取してしまった場合の話です。
免疫系が作られるのは妊娠後期となっているようで、後期の葉酸過剰摂取は喘息などアレルギーのリスクを上げてしまいますので、この時期はなおさら摂取量は気を付けた方がいかもしれません。
しっかりと摂取量を守り、赤ちゃんに悪影響のないようにしたいですね。
むしろお腹の赤ちゃんのアレルギー体質の予防につながる
葉酸サプリは規定量をきちんと守ることで、奇形防止はもちろん喘息やアトピーなど子供のアレルギー体質の予防に繋がります。葉酸サプリがやっぱり大切であることが分かりますね。
アレルギーを出さないような葉酸サプリの飲み方
アレルギーを起こしにくくなる方法も理解していきましょう。
葉酸を正しく摂取する
1000μgを越える過剰摂取は、じんましんや発熱、過敏症などのアレルギー反応を起こしやすくしてしまいます。必ず用法や容量を守って、必要な量だけを摂取するようにしましょう。
身体や心のストレス軽減も大切
季節や環境、日々のストレスなど、身体はちょっとした刺激に対して敏感に反応するもの。自律神経の乱れなどからアレルギー症状が出やすくなる事もあります。
規則正しい生活やストレス緩和をして、中からバランスを整えることでアレルギーを悪化させないことも大切です。
体質を変えるのに葉酸が役立つかも?
アレルギー体質を始めとした、体質の改善にも葉酸は役立ちます。
葉酸の働きのひとつに整腸作用があります。造血効果などの葉酸の働きによってもたらされる作用なのですが、この整腸作用が体質改善に効果的なのです。
体の中に老廃物が溜まってしまうこともアレルギー体質を引き起こす原因なので、葉酸の整腸作用によってそれらの物質が体外にでていくように促すのです。
アレルギー体質だからと葉酸の摂取を諦めるのではなく、上手な摂取の方法で葉酸を取り入れ、体質の改善を目指しましょう。
まとめ
葉酸アレルギーの関係についてご理解いただけたでしょうか。葉酸を安心して摂取できることを希望としています。
葉酸自体にアレルギー反応を起こす可能性がほとんど無いことが分かりましたが、今まで症状が無くても体質や体調などによって身体に合わないこともあります。
使用原材料を確認し、必要があれば医師に相談するなど、安全を確かめた上で葉酸の摂取をしましょう。