やっぱりリスクは軽減したい!葉酸サプリでダウン症を防ぐことは可能?

妊娠中はお腹の赤ちゃんが無事に育ってくれることを願い、食生活などの生活習慣に気を使いますが、出産するまでは「もし障害があったら・・・」と不安になりますよね。

特に高齢出産の場合はダウン症のリスクが高くなるといわれているので、より不安に感じてしまうかもしれません。

妊活中や妊娠中に積極的に摂取することを勧められる葉酸サプリは、胎児の脳や神経管が正常に成長できなくなる先天性異常を防ぐ効果もあるといわれていますが、先天性疾患の1つであるダウン症にも効果があるのでしょうか?そこで今回はダウン症に対する葉酸サプリの予防効果についてご説明します。

ダウン症とは?

ダウン症の名前は聞いたことがある方は多いと思いますが、具体的にどのような症状か知っていますか?

ダウン症の特徴

ダウン症の特徴として挙げられるのは、知能の遅れや、筋肉が十分に発達しないほか、パッと見てわかるものには、切れ長で釣り目、目と目が離れている、耳が小さい、鼻が低く顔にあまり凹凸がない、首の後ろの肉付きがいいなどの身体的特徴が挙げられます。

そのほか、心臓や消化器系、眼などの合併症が出る確率が健常者よりも高く、乳児期には体重があまり増えないこともあります。

残念ながら現代でもダウン症の治療法はありません。ただ合併症は早期に発見できれば、治療や症状を緩和させることができます。
 

ダウン症の原因

通常、人体の細胞の中には46本の染色体がありますが、ダウン症は21番目の染色体が通常より1本多かったり、くっついたりしまったために起きます。

遺伝はほとんど関係せず、卵子や精子ができるときの染色体異常、または受精卵の細胞分裂で異常が出るのが原因と言われています。そのため妊娠初期の段階ですでに赤ちゃんがダウン症かどうかは決まっているのです。

高齢出産ではダウン症児の出生率が上がる

人は加齢とともに細胞分裂の異常が起きやすくなります。それは生殖細胞も同じで、加齢によって卵子や精子が損傷してしまったり、受精しても正常に細胞分裂が行われなかったりすることがあります。

ある研究によると、ダウン症の発症率は1995年が1万人当たり6.3人だったのが、2011年は13.6人と倍増していることが分かっていて、この原因は高齢出産が増えているためと考えられています。

実際、20代の母親が出産した赤ちゃんのダウン症発生率は0.1%未満ですが、35歳以上は0.3%、40歳以上になると1%にまで上がります。

葉酸はダウン症のリスクを軽減する?

治療法がないのであれば、予防に努めたいもの。ここでは葉酸とダウン症の関係についてお話しします。

葉酸は先天性異常のリスクを減少

日本では、妊娠時に葉酸を摂ることのメリットは、無脳症や二分脊椎症といった先天性の神経管閉鎖障害を防ぐことが知られています。しかし葉酸の効果はそれだけではなかったのです。

2003年に発表された海外の医学雑誌によると、葉酸がダウン症の発症リスクを減少させる可能性があると発表されています。欧米では、日本よりずっと早く妊娠時の葉酸の必要性が説かれてきましたが、神経管閉鎖障害の発症リスクが7割減少し、ダウン症の発症は10分の1に低下したことが分かっています。
 

妊娠初期に葉酸をしっかり摂取することが重要

特に大切なのは、妊娠初期に葉酸を十分とることです。その理由は赤ちゃんの脳や脊椎が作られるのが、妊娠0~10週目の超初期だから。この間にDNAを作る働きをサポートする葉酸が不足してしまうと、先天性疾患の発症リスクが高くなると言われています。

ダウン症は原因・予防法が分かっていない

ダウン症が発症するのは、卵子や精子の染色体異常や受精卵の細胞分裂異常が原因とお話ししました。しかし実は、なぜ染色体異常が起きるのか、受精卵の細胞分裂異常が起きるのかは、現代でもハッキリと解明されていないのです。また明確な予防法も確立していません。

葉酸でダウン症が絶対防げるわけではないが摂取したい栄養素

こうした中で有効とされている予防法は、ずばり葉酸を摂ることです。葉酸を十分に摂ったからと言って、残念ながら100%ダウン症を防げるわけではありませんが、発症のリスクをぐっと減少させることができます。

現代の医学でもダウン症は治療法がないので、親ができる予防策の一つとして、葉酸を積極的に摂るようにしましょう。

ダウン症リスクを低減させる葉酸の効果は?

葉酸には妊活中の男性にも女性にも嬉しい効果が詰まっています。

卵子の老化を防止、染色体異常を持つ卵子になるのを防ぐ

常に新しく作られる精子と違い、卵子は生まれたときにすでに元ができているので、老化にともなって卵子も年を取ります。その結果、老いた卵子に染色体異常が増えてしまうのです。年を取るのは避けられませんが、何としてでも体年齢の老化は少しでも抑えたいですよね。

老化の原因の1つは酸化と言われていますが、実は葉酸には強力な抗酸化作用があります。そのため葉酸を摂取することで、卵子の老化、そして老化による染色体異常を防ぐことができるのです。

男性にも葉酸を!健康な精子をつくる

葉酸は精子の染色体にも関係しています。

アメリカの大学が行った研究で、葉酸を摂取した男性と、摂取していない男性の精子の染色体異常になるリスクを比べたところると、葉酸を取った男性の染色体異常は30%も低くなることが分かったのです。

男性は精子ができるまでに約3か月かかるので、妊活をスタートする3か月前から葉酸を摂るようにしましょう。

葉酸サプリはいつから飲めば良い?

それでは女性はいつごろから葉酸を摂り始めるといいのでしょうか。

妊娠前から染色体の複製が始まる

染色体が初めて複製されるのは、子宮に着床する前の受精直後。個人差はありますが、受精卵は受精してから約1週間かけて細胞分裂しながら卵管の中を進み、子宮に到着してからは2~3日ほどかけてようやく着床します。

つまり着床前、女性が妊娠に気づく前から受精卵の染色体複製はスタートしているのです。

妊娠に気がついてからでは遅いので妊活中から

女性が妊娠に気づくのは、早くても妊娠して1か月が経ったころ。また中には生理不順のために妊娠4、5か月に入ってようやく妊娠に気づく人もいるでしょう。

例え妊娠1か月ほどの早い時期に妊娠に気づいても、先ほどお話ししたように、この頃にはすでに細胞分裂が進んでいるのです。葉酸は体内で蓄えられない栄養素ですし、後から必死になって摂っても不足分は補充できないので、妊活を始めたら同時に葉酸を積極的に摂りましょう。
 

食事からだけでは十分な葉酸が取れないので葉酸サプリを摂取

葉酸はレバーや緑黄色野菜に多く含まれています。一見摂りやすそうな栄養素ですが、葉酸は熱や水、光に弱い水溶性ビタミンの一種なので、食品だけで1日の必要量をカバーするのは実は難しいのです。

例えば葉酸の含有量が多いほうれん草は、生では100g当たり210μgの葉酸がありますが、茹でると110μgまで減少してしまいます。

一方、葉酸サプリに使われている葉酸は、食べ物に含まれている天然由来の葉酸と比べて体内吸収率が高い「モノグルタミン酸型葉酸」を使っているうえ、手軽に1日の必要量を摂取することができます。

葉酸サプリも活用して効率よく葉酸を取るように心掛けましょう。

まとめ

これまでダウン症の発症と葉酸の関係についてお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。葉酸がダウン症の予防に効果があることは、海外と比べて日本ではあまり知られていません。

実際、アメリカやイギリスでは妊娠の予定がある夫婦に葉酸の摂取を早くから進めており、その結果10年でダウン症などの先天性異常の発症が10分の1になったといわれています。

治療法がまだないだけに、親ができる予防法として子供が欲しい夫婦は葉酸を十分に摂るように意識しましょうね。

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