体を作る上で大切な働きをしているのが成長ホルモンです。成長ホルモンは、名前の通り体を成長させるために欠かすことの出来ないホルモンですが、身長にも大きく関係しています。
現代の日本人は子供であっても習い事などで睡眠時間が減少していたり、食生活が乱れていたりするために、成長ホルモンの分泌がうまく行われていないことも少なくありません。
健やかな成長をサポートしてくれる成長ホルモンを促進するためにはどうすれば良いのか、成長ホルモンを豊富に分泌させる方法を見ていきましょう!
身長を伸ばす「成長ホルモン」
身長の伸びには成長ホルモンが大きく関係しています。そして、成長ホルモンの分泌を促すことによって身長の伸びがよくなると言われています。では、成長ホルモンというのは一体いつどのようにして分泌されているのでしょうか?
成長ホルモンはいつ分泌されているの?
身長を伸ばす上で成長ホルモンの分泌は欠かすことが出来ませんが、いつ分泌されるのか気になりますよね。成長ホルモンは、眠りについてから2時間位までの深い眠りのときに大量に分泌されると言われています。そのため、睡眠が浅いと成長ホルモンはあまり分泌されなくなります。
成長ホルモンを分泌させるためには、深くて質の良い睡眠をとる必要があります。今の子供たちは昔に比べると塾などの習い事が忙しかったりゲームなどで寝る時間が遅くなっているので、出来れば睡眠時間を確保したいところです。
成長ホルモンは睡眠時だけでなく運動したあとにも出ると言われていますので、適度な運動も欠かせません。
成長ホルモンの分泌を促すにはどうすればいいの?
成長ホルモンの分泌を増やすためにはどうすれば良いのでしょうか?それを知っておくことで大切な時期に成長ホルモンの分泌を促させることが出来れば成長期に身長を伸ばすことが出来るようになります。成長ホルモンの分泌を増やす方法を見ていきましょう。
良質な睡眠
深い睡眠をとることによって成長ホルモンはたくさん分泌されるようになります。中でも睡眠のゴールデンタイムと言われているのが午後10時~午前2時までの間と言われていますので、少しでも多く成長ホルモンを分泌させるのであれば午後10時までに布団に入るようにしたいですね。
適度な運動
運動をしたあとも成長ホルモンが分泌すると言われているので、運動をすることも大切です。激しい運動は良くありませんが適度な運動をすることにより成長ホルモンが分泌されますし、疲れることによって心地よい眠りにつくことができるようになります。
質の良い睡眠中に成長ホルモンが分泌される
子供の身長を伸ばすためには睡眠は非常に大切です。というのも先ほどから言っているように子供の身長を伸ばすために最も大切なホルモンである成長ホルモンは質の良い睡眠中に出るということが分かっているからです。
寝る子は育つという言葉は実際に本当であるということですが、どのようなような睡眠が質の良い睡眠なのか見ていきましょう。
質の良い睡眠とは
質の良い睡眠と言っても一体どのような睡眠を質の良い睡眠というのでしょうか?共通して言えることは朝起きたときにスッキリと目覚めることが出来れば質の良い睡眠が出来ていると言えるでしょう。
朝起きた時に良く眠ったなぁという実感があり、前日の疲れが取れていてスッキリと目覚めることが出来れば質の良い睡眠が摂れていると言言えると思います。例え睡眠時間が4、5時間であってもすっきりとした状態で目覚めることが出来るのであれば睡眠不足とは言えません。
質の良い睡眠=睡眠時間ではない
睡眠時間を長くとれば良いと思っている方も多いと思いますが、良い睡眠=長い時間の睡眠ではありません。それは大きな間違いです。
毎日たくさん睡眠時間をとっていても朝起きた時にだるい感じがするというように熟睡間感を感じることが出来ないのであれば眠りの質は良くないと言えるでしょう。
必要以上に長い睡眠時間というのは逆に体調を悪くしてしまうこともありますので、長時間寝ることよりもきちんと熟睡出来ているかどうか、朝起きたときにスッキリとしているかということが何より大切です。
睡眠時間は人によって違います。体調や環境によっても変動しますので、質の良い睡眠を睡眠時間の長さと捉えるのはやめるようにしてください。
食事から成長ホルモンをケア
食事というのは子供の成長に大きな影響を与えます。子供の身長を伸ばすためには毎日の食事に気を配ることが大切ですが、どのような食事を心がければ良いのでしょうか?成長のために大切な食事について解説したいと思います。
マグネシウム
身長を伸ばすにはカルシウムじゃないの?と思うかもしれませんが、カルシウムの吸収率を良くするにはマグネシウムもきちんと摂取しなければなりません。
もちろんカルシウムも必要ですが、マグネシウムも身長を伸ばす上では必ず必須となる栄養素です。カルシウムだけを摂るだけでなくマグネシウムも一緒に摂取することが大切です。
カルシウム
身長を伸ばすのにカルシウムが良いということを知っている人は多いですよね。カルシウムは腸の中での吸収率が悪い栄養素なので、学校で毎日牛乳を飲んでいてもカルシウム不足である子は多いです。
マグネシウムなどの栄養素と一緒に摂ることでカルシウムの吸収率が高くなるのでバランス良く摂るようにしましょう。
タンパク質
成長ホルモンを分泌させるためにはタンパク質の摂取も欠かせません。最近は食生活が欧米化してきているので炭水化物を豊富に摂取し過ぎている人も少なくありませんが、それらを摂りすぎると体に良くありません。
タンパク質を摂取するのであれば大豆など植物性で良質なものを豊富に摂取したいものです。栄養バランスの良い食事を毎日食べることが成長ホルモンをたくさん分泌する秘訣なのです。
亜鉛
あまり知られていませんが、亜鉛も成長ホルモン分泌には欠かすことの出来ない栄養素であると言えます。亜鉛は骨の発達にも直接関わる栄養素なので、亜鉛不足になると骨が伸びなくなってしまいます。
骨が伸びるということは身長が伸びるということなので、身長を伸ばすためには亜鉛の摂取も欠かせません。
適度な運動も大事
適度に体を動かすことも成長ホルモンを分泌させるためには大切なことです。
子供は学校などでも体を動かしますので、大人に比べると毎日の運動量は多いですが、最近はゲームなどをして外で遊ばない子供も増えていますよね。しかし、身長を伸ばすために適度な運動は欠かせません。
骨端線を刺激する動きが大事
身長が伸びるということは骨が伸びているということなのですが、骨が成長するときは骨の先端にある軟骨と骨の境目にある骨端線が関係しています。
骨端線は成長期にだけ表れるのですが、これがある時期に骨端線に適度に刺激を加えることで骨端線が活発に働いて成長を促進してくれます。
軽い運動をして筋肉を使えば成長ホルモンが骨端線に働きかけて骨を伸ばそうとします。成長ホルモンが多く分泌されれば骨も伸びようとするので、自然に身長も伸びるようになります。
運動は良い影響をたくさんもたらす
運動をすれば成長ホルモンの分泌が促進されるので、血行がよくなります。血行が良くなると巡りが良くなって体に栄養が運ばれやすくなるため身長を伸ばすのに良い影響を与えてくれます。
運動をすればエネルギーを使うので食欲が増えます。たくさん食べることが出来るようになれば必要な栄養素も摂ることが出来るようになりますし、体が疲れれば深くて質の良い睡眠もとることが出来るようになります。適度な運動は身長を伸ばすために良い影響をたくさんもたらしてくれるのです。
ストレスを貯めない
成長ホルモンの分泌を妨げるものの1つに「ストレス」があります。見落としがちですが、ストレスも成長ホルモンの分泌を妨げる要因になるのです。
思春期になると悩みも増えるようになりますし、子供は子供でいろいろとあるのでストレスも増えるようになりますよね。うまくストレス発散する方法を考えることが大切です。
発散方法も重要
現代はストレス社会と言われていますが、それは大人だけではなく子供も同じです。学校に通っていれば勉強、人間関係などいろいろなストレスはありますよね。
ストレスをゼロにするということは不可能であると言えますので、大切なことはストレスをうまく発散するということです。自分なりのストレス発散方法を知っていることでうまくストレスをなくすことが出来れば成長ホルモンの分泌も促進することが出来ます。
カラオケに行って歌う、友達と話す、買い物に行くなど自分に合うストレス解消方法を見つけて、ストレスをため込まないようにしましょう。
身長を伸ばすためには毎日の生活習慣を見直すことが大事
成長期に身長を伸ばすためには成長ホルモンをたくさん分泌することが大切です。そのためには生活習慣の見直しは欠かせません。
・美味しいものを栄養のバランス良く食べる
・質の良い睡眠を摂る
・適度な運動をする
この3つを意識した生活を子供が送れるように心がけることが大切です。また、カルシウム、タンパク質、亜鉛、マグネシウムなどの栄養素をバランス良く摂ることも欠かせません。
生活習慣の乱れが身長の伸びに影響することになるので、大切な成長期見逃さないようにしてあげてください。